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話題の小説を読んだぞ

ここしばらくノンフィクションモードに入っていたので、『鬼平犯科帳』以外のフィクションを頭が受け付けなかったのですが、同僚(文学者)との会話の中で出てきた湊かなえ『リバース』が気になり、買って読んでみました。

テレビドラマ化されるそうで、天邪鬼のボクはそのような小説は敬遠するのですが、信頼できる同僚が「最近読んだ中でお勧めの一冊」と言っていましたので、読んでみることにしたのです。

実際、短時間で一気に読むことが出来ましたし、面白かったのですが、残念ながら途中でオチが判ってしまったのであります(しかも、まだ事件が起こる前に、「コレが絡んでくるんだろうなあ」と思ったことがオチに直結していたんだよねえ)。

そのようなわけで、下手にストーリーに触れるとネタバレになりそうなので(伏線だらけだからねえ)、具体的な紹介は止めておきます。まあ、最後の一行のためにある小説ということになりましょうか。

とにかく、ボク自身は最後の一行で投げ飛ばされたかったのです。巧みな伏線が張り巡らされていただけに、早い段階でオチに気づいたのは本当に残念でした(たぶん、多くの読者は気づかないと思うので、お勧めではあります)。

キンドル版は出てなくて、文庫本を買いましたので、愛妻とシェア出来るので、彼女の感想も聞いてみたい。
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現代新書は昔の表紙が好きでした

講談社の現代新書はブルーバックスと並んで、昔から好きでした。高校時代にも良く読みました。

その中でも思い出の一冊がコレ。再掲です。

---ここから過去記事再掲---

DPLは往生際の悪い人間が大嫌いです.今日のただ事ではない蒸し暑さは,この「夏」の「往生際の悪さ」を感じさせます(いつから「夏」ってこんなに往生際が悪くなったのでしょう?).今年の「夏」は「ふてぶてしい」とは思いましたが,ここまで「往生際が悪い」と憎しみの感情すら覚えます.

このような具合ですから,今年は夏バテした人が多かったようですが,DPLと愛妻は食欲が一向に衰えなかっただけありまして(まあ~愛妻の食べること食べること.体重比から言えばDPLより食べている筈),お陰様で健康そのものです.それでも残暑は嫌!

さて,最近時々,青春の読書を話題にしますが,下の写真もその一冊です.

人間社会のゲーム理論_convert_20100922155153

以前,ここでご紹介しましたアメリカ数理科学研究委員会編『数理科学の世界』で,ゲーム論の存在を知った高校生DPLが,「ゲーム論って何だろう?」と思って次に読んだ本です.

本書は,かなりの初心者向けに書かれた本で,高校生にも楽しく読めました(行列式を使った説明は一寸苦しかったのですが).「かけひき」を分析的に捉えることがとても面白く感じましたし,社会をモデル化して分析する楽しさの一端も垣間見ることが出来ました.

著者の鈴木光男氏は,我が国にゲーム論を紹介したパイオニア的存在として大変有名です(少々前の世代になると思いますが,勁草書房や共立出版から出ていた鈴木氏著の教科書でゲーム論を勉強した人も多かったようです).

著者紹介には「東北大学経済学部卒業.東京工業大学理学部教授」とありましたが,高校生DPLはこれを見て,「理転した珍しい人なんだ」或いは「専門を変えた人なんだ」程度に思い(DPLの「早合点」です),経済学とゲーム論の関係に注目することはありませんでした.ご承知のように,ゲーム論は今日の経済学とは切っても切れない関係にありますが,高校生DPLは,両者を別物と考えていたようです.

ところで,DPLはこの本を,まったくの「趣味」で(「知的娯楽」として)読みました.それで,楽しんだ後は,しばらくゲーム論のことは忘れていました.

しかし,農学部の3年生の時に,学科の資料室で何気なく手にとって,読み始めた天間征『定量分析による農業経営学』(明文書房,1979年)の中で,ゲーム論を農業経営計画に応用する話が出てきました(ちなみに,著者の天間氏は,以前このブログで紹介しましたね).「ああ,こんなところにゲーム論が!」と旧い知人に出会ったような気分になりました.

結局,DPLが研究でゲーム論を使うことはありませんでしたが,今でも「経済地理学」や「地域経済学」の授業で,ホテリングの空間的競争モデルを説明したりする時に,本書で紹介されていた立地ゲーム(第4章第5節)のことを思い出したりします.

鈴木氏は,本書に限らずゲーム論の啓蒙書や教科書を沢山書いておられますが,どれをとっても鈴木氏の「学問に対する情熱」がビンビン伝わってくるような熱い書き方をされています.

以前,古本屋で買い求めて読んだ安井琢磨編著『近代経済学と私』(木鐸社,1980年)の中で,我が国を代表する理論経済学者であられた故・安井琢磨氏が,弟子の鈴木氏を評して『ゲーム論は彼の学問の骨格を形成しているといってもいいくらいになっていると思います』(p.134)と述べられていますが,鈴木氏の書いた物を読みますと,氏のゲーム論への「愛」のようなものが感じられます.

DPLも,学問への「愛」が受講者に伝わるような授業をしたいのですが,これがなかなか鈴木氏のようなわけにはいかないのが辛いところです.頑張ろう.

書誌データ:
http://www.amazon.co.jp/dp/4061156365/

---再掲ここまで---

上の表紙の写真は昔の現代新書の装丁です。昔と言っても、ウィキペディアによれば1971年からの二代目のようです(85年から三代目。今は四代目)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/講談社現代新書

初代の装丁は知らないのですが、ボクはこの二代目の装丁が好き。元に戻してくれないかなあ~。

放送大学の教材というものを初めて買った

同僚のツイッターで知ったこの本、放送大学のテキストですが、実に魅力的な内容でしたので買ってしまいました(放送大学の学生でなくても買えるよ。ボクはAmazonで買いました)。

IMG_0735_convert_20170402202214.jpg

「有意性検定からの脱却」っていうサブタイトルが魅力的。要するにベイズ流のアプローチによる統計学の入門教科書なのだ。

「まえがき」の中で著者の豊田秀樹氏は、「有意性検定の時代的使命は終わった」と言い切っておられます。これは読まずにはいられないという感じでしょう?

テレビを持っていれば、愛妻を誘って一緒に見るんだけどなあ~(残念ながらハート庵にはテレビが無い)。でも分かり易い教科書だから、読むだけでも大丈夫だと思う(練習問題はちゃんとやる必要あり)。

ところで、ボクも通信教育教材(放送大学ではなく勤務校の通信教育部)を書いたことがありますが、教科書の作り方という点でも学ぶ点が多く、ボクも刺激されて自分の教科書の改訂版を出したくなってきた。

電子書籍と紙の書籍の使い分けが悩ましい

キンドル小僧になってしまったワタクシですが、紙の本の良さを忘れたわけではありません。キンドルで読書していて、「ああ紙の本だったら」と時々思わないでもありません。

たとえば、小説を読んでいて、登場人物の名前や属性を忘れてしまうことがあり(特に長編)、紙の本ならパラパラ前の方をめくってみて何となく確認することが出来るのですが、電子書籍ですと、これが意外と難しい。

もちろん、電子書籍には検索機能があり、電子書籍の利点ではあるけど、こういうような場合はかえって面倒であります。

だからと言って、文庫本を何冊も持ち歩くということは、電子書籍の携行の便利さを知ってしまった今は、心理的に困難です。とにかく、一旦知ってしまった便利さは捨てられないのだ(この便利さを知らない紙派の愛妻が時々羨ましくなります)。

以上のような難点は感じつつも、小説は(全集を揃えようと思った作家以外は)もうキンドル一択なのですが、小説以外の本は、今でも「どちらにしようか」迷います。

何度も読み返している(読み返しそうな)本ですと、紙と電子版の両方を最近は買います(例えば、『ミクロ経済学の力』、『ファスト&スロー』『サピエンス全史』『銃・病原菌・鉄』と言った話題の良書や『世界鉄道史』(ただしキンドル版は英語)などなど)。

愛読書になることを自分で確信できる本は、とにかく紙と電子版の両方を迷わず買うので問題は無いのです(出費は以前よりかさむけど・・・)。問題はそうではない場合。

再読なしの可能性が高いけど一読しておいた方が良いものや、賞味期限のありそうな本(時事解説やPC関係のマニュアル本)は電子版オンリー(場所塞ぎ対策)、再読したり引用したりする可能性があるものは出来れば紙で欲しいのですが、この判断が難しく、いつも悩んでしまうのさ。

皆さん、どうしているのかな?


まあ、しかし、以前は出張前に、空き時間用の本を鞄がパンパンになるくらい詰め込んだものですが(活字中毒の禁断症状対策ね)、キンドル端末に3桁の冊数が入っている今は、この作業が不要になったのが電子書籍利用の最大の利点でありますねえ。

冬に逆戻りかと思ったけどそれほどでもなかった今日

さて、以前のワタクシの愛読書だった下條信輔著『サブリミナル・マインド』(中公新書)のキンドル版をダウンロードしました。

もう20年くらい前の出版ですが、何度読んでも面白いのであります。と言うわけで、いつも側に置いておくために電子版も購入したのさ。

ところで、この本については、以前にこのブログで少し触れていました。その過去記事がコレ。2011年7月の記事です。

---ここから過去記事再掲---

土曜日は,朝一から会議で,午後はFDの集会でした.世間は,連休初日かな?

さて,DPLが「活字中毒」であることは,以前にも書きました.読む本は,大抵は,書店で衝動買いです.今日も,会議が終わってから,隙間時間に生協で新書を2冊衝動買いしました(著名な社会学者が経済成長を論じた珍しい本と,またまた行動経済学の入門書).

このように,ふらりと入った書店で衝動買いが多いのですが,最近はネット上の情報に頼ることもあります.色々なサイト(主に個人のサイト.やはり,研究者が多いかな)を参考にしますが,紹介されている本に,ほとんどハズレがないのが,守一雄氏のサイトです(守氏は,心理学者で東京農工大学教授.ちなみに,守氏の著作のファンですが,面識はありません).

守氏の個人サイトの中に,「DOHCコーナー」と銘打ったコーナーがあり,これがなかなかなのです.
http://www.avis.ne.jp/~uriuri/kaz/dohc/dohchp-j.html

ちなみに,「DOHC」は,「年間百冊読書する会」の略だそうです.月1で,「これは絶対面白い」という本を,守氏は紹介されています.DPLは,このコーナーを毎月楽しみにしておりまして,紹介されている本を早速買いに走ったりします.

名著『サブリミナル・マインド』(下條信輔著.中公新書)もこのコーナーで知りました.守氏の「東大教養学部の教室に座って講義を聴いているつもりで本を読み進めていくと、本当にいろいろな心理学の分野の研究から、確かにこの中心的なドグマが浮かび上がってくる。普通の新書の5割増しの厚さであるが、読み終わるのが惜しいと感じる本である」という評価に惹かれて,早速読んでみました.

なお,ここで言っているドグマとは,「人は自分で思っているほど、自分の心の動きをわかっていない」という主張ですが,守氏の書評の導きによって,この本に出会えたことはラッキーでした.その後,ラマチャンドランの『脳の中の幽霊』を読み進めるきっかけにもなりました(この本ももちろん「DOHC」の中で紹介されています).

守氏が心理学者なので心理学や脳科学の本ばかりが紹介されているかと言いますと,そうでもなくて,むしろそれ以外のジャンルのものの方が多いくらいです.ちなみに,今月は,港かなえ『告白』(双葉文庫,2010年)が紹介されていました(しかも,文体模写で!).

『告白』は松たか子主演で映画にもなりましたし,この本自体,2010年の文庫売り上げランキング第1位なのですが,いつもの天の邪鬼DPLならば,そんな本には絶対に手を出しませんが,「守氏が薦めるなら」というわけで,早速,大学からの帰り道に購入してしまいました.

なるほど実に面白く(人気のある小説ですから,ストーリーを知っている方も多いかも知れません),原稿書きの合間に一気に読んでしまいました.守氏が「DOHC」で取り上げなければ,この面白さを知る機会は永遠に訪れなかったでしょう.

今日は「DOHC」の話ばかりになりましたが,他にもDPLが信頼している書評サイトがありますので,また紹介します.それにしても,「新聞の書評欄って何か面白くないなあ・・・」と思います.「これは」と言った個人のサイトの方がはるかに的確で面白かったりします.モチベーションの差なのかな.

ところで,愛妻がまた用事で不在だったのですが,今日帰って来ます(やった~).ちょっとご機嫌DPLです.


---再掲ここまで---

『告白』を購入して読んだことは、この過去記事を読み返すまで忘れていた(汗)。再読したくなっちゃったじゃないか(ストーリーは完全に忘れております)。書斎を探してみよう。

ブルーバックスと言えば

ブルーバックスと言えば、良書が多いのですが、ボクがとりわけ良書だと思うのがコレ。

---ここから過去記事再掲---

「ついに講談社のブルーバックスKindle版がぞくぞくと出始めてる!」というhoskw先生のツイートに誘われて、名著の誉れ高い佐藤信『推計学のすすめ:決定と計画の科学』をダウンロードしてしまいました。

もちろん、紙バージョンは持っており、昔読みました。農学系の学部に所属していた前任校時代は、学生にも薦めました(そう言えば、著者の佐藤信氏は農芸化学の分野の人ですね)。恥ずかしながら統計学の教師でしたしね。

書斎の片隅に眠っているはずですが、発掘するのが面倒なので(最近、ちょうど読み返したいと思っていた)、試しにKindle版を購入したという次第。

お値段は紙版と同じ903円。「出版社により設定された価格です」だそうですが、この価格設定何とかならないものか・・・。それに、可変レイアウトではなくて、紙の物をスキャンしただけ(活字も汚い)。自炊レベルの品質。

iPod touchやiPhoneでは事実上読めません(まったく読めないことはないが、一々拡大する必要あり)。「この品質でこの値段はないだろう」というのが正直な感想であります。

推計学のすすめ_convert_20131111144937

まあ、しかし、内容は素晴らしい。天下り式の数式は一切使わずに、統計的仮説検定の考え方が脳に染みわたるように工夫されています。このあたりの芸は、教育で給料をいただいている身としては見習わないといけないなあ。

ときどき、統計学ユーザーの間で「理屈よりも実践」という姿勢が目立ち(統計学の学習で実践から入るのも悪くはありませんが程度問題)、「理解しないまま統計パッケージを機械的に使っているのでは?」と疑わせるような研究報告に接することがありますが、そういう人に本書を薦めたいのであります。

ただ、まだ持っていない方には、Kindle版の品質が悪いので、紙バージョンの購入をお勧めします。新書だから軽いしね。それにしても、本書の出版は1968年です(!)。この間絶え間なく版を重ねているところが本書の実力を示していますね。

ところで、上の写真は同書をiPadで開いて、Nexus7の内蔵カメラで撮影しました。Nexus7の内蔵カメラの初仕事です。カメラの性能は今一つかなあ?まだ人物写真を撮影していないので、今度愛妻を撮ってみよう(研究用だからもちろん試し撮り)。


---再掲ここまで---

物理の本などと比較すると一寸地味かも知れませんが、何度も言いますが良書です。

ブルーバックス2000冊突破なのか

今日(2017年3月18日)の『日本経済新聞』朝刊の読書欄(29面)「活字の海で」(近藤佳宣)から。


「科学をあなたのポケットに」を発刊の言葉として1963年に創刊した講談社ブルーバックスが、通算2000冊を突破した。世界的にも珍しい科学の新書シリーズで、累計発行部数は7300万部にのぼる。(後略)

2000タイトルですか・・・凄いなあ。

ボクは、ブルーバックス少年でしたが、高校生の時に繰り返し読んだ(眺めた)のがコレです。

---ここから過去記事再掲---

何となく秋の気配を感じるようになってきました(「まだ油断できないぞ」とも思いますが).夏が終わるのは寂しいですが,一方で本格的な秋が待ち遠しくて仕方無いDPLであります(一年中で秋が一番散歩に向いていると思います.愛妻と色々歩きたいな).

さて,今日は,DPLを学問の世界に誘った一冊をご紹介しましょう.アメリカ数理科学研究委員会が編集した本で,トポロジーを専門にする数学者・本間龍雄氏が監訳された『数理科学の世界』です(写真).

数理科学の世界_convert_20100917181712

見ての通り,ブルーバックスの一冊です.以前にもDPLがブルーバックス少年であったことを書きましたが,中でも高校生の時に繰り返し繰り返し読んだのが本書です(手垢でもの凄く汚くなっています.表紙はまだマシですが).

前半は数学の話題が中心ですが,途中から応用色の強い内容になります.例えば,第11章は『数理言語学とはなにか』というタイトルで,数学の言語学への応用を解説しています.「言葉の研究に数学が使えるのか!」と当時高校生のDPLは素直に驚きました.

また,第12章は『素粒子の謎を追う』という物理への応用,第13章は『分子のトポロジー』という化学への応用の話題で,十分理解したとは言えませんが,何となく興奮した覚えがあります.物理への数学の応用は,高校物理からの類推で,読む前から何となく想像がつきますが,化学にトポロジー(位相幾何学)を応用するのは意外な話で(高校化学は全然数学的ではありませんしね),とても興味深く読みました(「眺めました」が正しいな).

第14章は医学や生物学への数学の応用の話で,『数学と生物医学』というタイトルでした.数学と生物学の組合せは,数学と化学の組合せ以上に,当時のDPLにはピンと来ませんでした(今だったら,例えば,数理生態学やバイオインフォマティクスなどを真っ先に思い浮かべますが).この章では,神経繊維行動の微分方程式などが紹介されていました.読んで初めて生物学への応用のイメージが少しだけ持てました.

第15章と第16章は社会科学への応用の話.第15章は『社会科学の求める数学』というタイトルで,線型計画法,ゲーム理論,グラフ理論,マルコフ連鎖などが扱われていました(どちらかと言えば,社会科学というよりもオペレーションズ・リサーチだな).この章は例があまり適切ではなくて,社会科学に数学を応用する「御利益」を正直それほど感じることが出来ませんでした(極めて「限定的」という感じでした).

第16章は『経済学における数学の役割』というタイトルで,執筆者は何とローレンス・R・クラインでした(ノーベル賞を受賞した経済学者ですね).マクロ計量モデルの他(クラインですからね),産業連関分析も紹介されていました.これは面白かったし,「なぜ経済学に数学が必要か」もよくわかりました.この章が無くて第15章だけだったら,「社会科学はつまらないものだ」と早合点してしまったかも知れません.

第17章以降は,主にコンピュータについての話題です.『数値解析とコンピュータ時代』『コンピュータで二次方程式を解く』『コンピュータ・サイエンス』などがそのタイトルですが,分からないなりにワクワクするものを感じました.コンピュータが神格化されていた時代ですし.

この本を読んだ高校生DPLは,「そうか!どんな分野に進んでも,数学からは逃げられないんだ!」と早合点してしまいました.前にも書きましたように,DPLは農学部に進学しましたが,理系学部と思って覚悟していたのに数学があまり出てこなくて拍子抜けしたりもしました.

まあ,農学部の講義であまり数学が出てこないと言っても,農業土木とか農業機械の分野は別です(これらは工学ですから).それから,統計学の巨人で実験計画法の父であるロナルド・フィッシャーが農事試験場の研究員だったことからわかりますように,統計学に関して言えば,農学とは縁が深いですけどね.

それは兎も角,この本はDPLの学問への「憧れ」を醸成してくれました.経済学(DPLは今は経済学部の所属です)の世界では数理的アプローチを得意とする人が少なくありませんが,DPLはそれには該当しません.しかし,この本がDPLの職業人生に与えた影響ははかり知れません.今さらの話ですが,中高生の頃の読書は大切だと思います.暇があれば携帯電話を開いている人々を見ますと,「勿体無いな」と心の底から思います.

書誌データ
http://www.amazon.co.jp/dp/4061177982


---再掲ここまで---

読書離れが叫ばれる中で、ブルーバックス健在というのは嬉しい限り。

ちなみに、ボクが一番最近に買ったブルーバックスは、石村貞夫著『結果から原因を推理する 「超」入門 ベイズ統計』です。『日経』の竹内薫氏の書評(3月16日夕刊)を見て、キンドル版を先週ダウンロードしました。

読み直しています

カーネマンの『ファスト&スロー』とユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』を読み直しています。こういう本は何度読んでも良いと思います。

どちらも、経済学部生にお勧め

ところで、このブログで、カーネマンの著作に触れているのは。2013年の1月が最初だなあ。

---ここから過去記事再掲---

正月三ケ日も今日で最後。愛妻とDPLは既に日常に復帰しております。

さて、昨年末に届いたKindle Paperwhite、すっかり気に入りまして、活字中毒者DPLは、既に手放せなくなっています。このところ、毎日のように書籍をダウンロードしています。

「この本、欲しい」と思った時に、タイムラグなしに書籍を入手できるのは、危険な便利さであります。本当、「危険」だなあ~。

ちなみに、直近でダウンロードしたのは、カーネマンの『ファスト&スロー』と五木寛之『青春の門』。

前者は、行動経済学に興味がある人には必読の話題の書物。とても面白いので、またそのうち「青年の書評」で取り上げましょう。

後者の『青春の門』は、私の青春の愛読書で、文庫版を全巻揃いで持っていますが、どこでも持ち運べることが魅力で、Kindle版も購入してしまいました。再び隙間時間に読み直しておりますが、またはまりそうだなあ。

特に、最近は産業考古学に関心がありますので、「筑豊篇」の風景描写にいろいろ再発見があり、楽しい。そう言えば、昨日の話題も筑豊でした。

今年は、読書スタイルが大きく変わりそうであります。


---再掲ここまで---

キンドル初心者の頃ですねえ。今ではダウンロードした書籍が多過ぎて、目的の本を探すのが大変。書斎や研究室の本の山から背表紙だけを手掛かりに紙の本を探す方が速いのではないかな(汗)。と言うことで、従来の紙の本の本棚&背表紙というシステムはなかなかのものだと再認識。

「自分が賢くなった」と錯覚させられてしまって困る

時間調整で立ち寄った書店で、思わず衝動買いの一冊。

宇宙_convert_20170307160154

これは絶対面白いよね。書店に平積みになっていたということは、売れているんでしょう?

前にも書いたけど、最近、面白い科学啓蒙書が増えたよね(この本のように宇宙論とか特に)。

ついつい仕事を脇に置いて読んじゃうということでも困るのですが、「自分が賢くなった」と錯覚させられてしまうことも困るなあ~。せいぜい、受け売りは愛妻の前だけにしておこう。

前にも書いたけど、啓蒙書が面白かったからと言って、物理の専門書を調子に乗って買ってしまうとまったく歯が立たないんだよねえ。

『鬼平犯科帳』も第5巻に突入だ

キンドル端末に全巻入れて、ちびちび大事に読んでいる池波正太郎の『鬼平犯科帳』ですが、第5巻に突入しました。

「一日一話だけ」と制限しているつもりですが、そうすると、計算が合わないなあ~(出張の時の車中でうっかり読んじゃったからなあ(汗))。まあ、いいや。とにかく、あと20冊あるから、しばらくは楽しめます(しかし、全部で135話だから、半年も持たないね)。

それにしても、鬼平が京都に行ったときの話など、東海道やその宿場についての記述が、わりと詳細で楽しかったな~。もちろん、江戸の町の描写も素晴らしいよ(でも座右に江戸の地図が必要だね)。

まだ、愛妻との食卓の話題にはしていませんが、そこそこ複雑な盗賊の人間関係など、愛妻に話したくてうずうずしているよ。

すぐ影響されるボク

経済学者にして数学エッセイストの小島寛之氏のブログを読んでいましたら、「経済学者がこぞって読むべき物理の本」として推薦されていたのが、この本です。
http://d.hatena.ne.jp/hiroyukikojima/20170218/1487402631

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写真があると言うことは、要するに、小島氏のブログに刺激されて、すぐ購入してしまったということなのであります(汗)。

このシリーズ、「大学中級およびそれ以上の学生・研究者のために」なんて書いてあるのですが、「物理の素養がないボクが読んでも大丈夫かな?」と買ってしまってから急に心配になってきました(3672円支払ってしまったし・・・)。

でも、著者の田崎晴明氏は、ボクが愛読している数学の教科書(ネット上で草稿が公開されているもの。後述)の著者だし、「はじめに」になかなか痺れることが書いてあります。

と言うわけで、ちょっと無理してでも読むつもり。

ちなみに、田崎氏の数学の教科書について言及した過去記事はこちら。

---ここから過去記事再掲---

午前中は胃のレントゲン撮影でしたので,朝食抜きでした.と言うわけで,例によって愛妻弁当特大版を「待ってました!」とばかり昼休みに食し,ご機嫌に午後を過ごしました.

さて,今日の話題です.今更の話ですが,ネット上には「どうでもよい」書き込みが散見される一方で,極めて有用な情報も少なくありませんね.たとえば,十分市販可能なクオリティの書籍類が無料でポンと置かれていたりしまして,本当に「宝の山」だと思います.

そんな中での最近のお気に入りが,学習院大学・田崎晴明教授(理論物理学)が無償公開されている数学の教科書です.

http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/mathbook/index.html

題して『数学-物理を学び楽しむために-』.日々成長している書物で,「暫定版」と銘打っています.2012年3月現在で610頁もある大著です.

ちなみに,この書物のことは,以下のサイトから知りました(著名なプログラマー中村正三郎氏によるなかなか知的刺激に満ちたサイトです).

http://www.asahi-net.or.jp/~ki4s-nkmr/#wabijo

さて,肝心の教科書の内容ですが,田崎教授のサイトに「前書き」からの引用が示されていますので,これをさらに以下に引用しましょう.

これは、主として物理学(とそれに関連する分野)を学ぶ方を対象にした、大学レベルの数学の入門的な教科書である。高校数学の知識を前提にして、大学生が学ぶべき数学をじっくりと解説する。最終的には、大学で物理を学ぶために必須の基本的な数学すべてを一冊で完全にカバーする教科書をつくることを夢見ているが、その目標が果たして達成されるのかはわからない。今は、書き上げた範囲をこうやって公開している。
詳しい内容については目次をご覧いただきたいが、現段階では
  ■ 関数や収束についての基本(2 章)
  ■ 一変数関数の微分とその応用(3 章)
  ■ 座標、ベクトル、線形代数(5 章、6 章)
  ■ 常微分方程式(4 章、7 章)
  ■ ベクトル解析(8 章)
の各テーマについては、ほぼ完成しており、市販されている(優れた)教科書に匹敵する品質になっていると考えている。これらの分野について学習する方、また、講義や演習を担当される方は、本書を教科書・参考書として用いることを検討してみていただきたい。(前書きより)
(引用ここまで)

田崎教授は,これからも,改訂を続けられるようです.さらに,完成のあかつきには出版も企画されているようですが,嬉しいことに出版後も無償公開を続けられるそうです(でも買いますよ!).

それにしても,田崎教授は「太っ腹」だ.早速,愛用のREGZAタブレットに入れて,通勤の電車の中や隙間時間にちょこちょこ読んだりしています.

タブレットの中も色々お気に入りの書物が貯まってきまして,最近,何となく幸せなのであります^_^.


---再掲ここまで---

ところで、この過去記事を書いたのは2012年ですが、この時は、ボクはiPadじゃなくて東芝のタブレットを使っていただんだなあ~(感慨深いなあ~)。

基礎ゼミの教科書に最適かも

巷で評判のこの本、早速買って一気読みしましたぜ。

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因果関係と相関関係を取り違えるすべての人々に是非読んでもらいたい良書でありますねえ。ランダム化比較試験について物凄く分かり易い解説があります。

愛妻との食卓の話題にも最適(この台詞、よく書くけど、本当にそうなんだから仕方ない)。

来年度の基礎ゼミ(経済学部の1年生前期に開講する入門ゼミ)の教科書をいろいろ物色していたのですが、これで決まりかなあ?

『水いらず』ってどんな話だったっけ?

昨日再掲した過去記事の中の「愛妻と甘い物屋をハシゴしながら散歩」という文言が頭を離れない今日この頃です。今日も出勤でしたが、そのうち実現したい。

さて、過去の恥ずかしい読書体験について書いていますが、サルトルと言えば、『水いらず』は意外と面白く読んだ記憶があるなあ~。もちろん、大学生の時です。でも、どんな話だったか全然覚えていない。

『水いらず』は哲学書ではなく小説の形をとっています(それは記憶がある)。短編集だったか。

そう言えば、なぜか教養の地学の時間に、授業を聴かないで、阿部次郎の『三太郎の日記』を読んでいた記憶もある(旧制高校生の必読書だけど、ボクはそんな世代じゃないよ)。当時のボクは全然理解できていなかったんじゃないかな?合本のキンドル版が出ているようだけど・・・(ポチりそうな予感)。

最近、大学生のときに読んだ本が妙に気になり始めたのですが、どれも内容をあまり覚えていないのは問題だなあ。「再読するかあ」という気分は逃避の前兆として警戒したい。

マルクスも不純な動機で読みました

そう言えば、ボクが学生時代に格好付けて読んでいたのって、マルクスもそうだなあ~。「こんなに不真面目でよいのか昔の自分」という感じ。しかし、今はマルクス読むのって別に格好良いわけではないよね(当時もそうかな?)。

と言うわけで、関連する更に恥ずかしい思い出の過去記事であります。

---ここから過去記事再掲---

昨日は、マルクスの話題でしたが、告白しますと、ワタクシが生まれて初めて買った経済学(?)関係の本は、ローザ・ルクセンブルクの『経済学入門』(岩波文庫)です。そう、あのマルクス主義の革命家ローザ・ルクセンブルク女史です。

無知な高校生時代のワタクシが買いました。ブルーバックス少年だったのに、ある日突然「経済学を覗いてみよう」と思ったのですが、文字通りに経済学の入門書のつもりで買いました(恥ずかしい (〃゚д゚〃) )。

しかし、結構、人類学などの成果を反映した記述などが面白かった記憶があるなあ(記憶違いでなければ)。その後、人類学関係の入門書を読み漁るきっかけになったような。

と言うわけで恥ずかしい(?)過去の告白でした。ちなみに、もう一つ恥ずかしい話。ワタクシが生まれて初めて買った心理学(?)関係の本は、フロイトの『精神分析入門』(角川文庫の方)です(*´∀`*)。もう何も言いますまい。

さて、実に良い陽気になりましたね。愛妻と甘い物屋をハシゴしながら散歩するには良い感じです。と言っても、なかなか余裕がないなあ。


---再掲ここまで---

ローザ・ルクセンブルクの『経済学入門』を買ったのと同時期に、アリストテレスの『二コマコス倫理学(上下)』(岩波文庫)も買ったんですが(今も書斎にある)、どういうつもりで買ったのか思い出せないし、1頁も読んだ記憶がない(汗)。

哲学は人生に必要だ

これは前にも書いた記憶があるのですが、ボクが学生時代にサルトルとかデカルトとか読んでいたのは単なる格好付け、つまり「難しい(難しそうな)本を読んでいれば女性にモテるだろう」という浅ましい根性からでした。

もちろん、そんなことをしてもいっこうにモテなかったのですが・・・(汗)(もっとず~っと後からでも、性懲りもなく独身時代の愛妻の気を引こうとして難しい本を読んだり・・・)。まあ、切実さとは無縁のところで、哲学書とか読んでいました(読んでいるフリをしていました)。

しかし、今はもっと切実な動機や問題意識で、哲学から人生の謎を解くヒントを少しでも得ようとして哲学書(と言っても啓蒙書レベルだけど)を読んでいるような気がします。読書に求めるものは年齢とともに変わるという、ごくごく当たり前の話ではあります。

まあ、これは個人的な話で、若い学生さんでも切実な動機で哲学書を読む人は今も昔もいる筈ですし、そういう意味ではボクは脳天気な学生時代を過ごしていたと言えるのだろうなあ。

究極の謎

昨日、電車待ちでたまたま立ち寄った書店で、これまた、たまたま手に取ったジム・ホルト著(寺町朋子訳)『世界はなぜ「ある」のか?』(ハヤカワ文庫、2016年、原書は2012年)を買いました。

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実は、ハードカバーの邦訳が出たときに既に買っていたのですが(未読のまま書斎の書棚に入っています。もちろん、そのうち読むつもりではあったのだ)、ボクが好きな中島義道氏が解説を書いておられたのと、「文庫は携行に便利」ということで、また買っちゃったのさ。

「世界はなぜ「ある」のか?」って、「自分の意識がなぜ存在するのか?」と並んで実に魅力的なテーマです(両者は無関係ではないようですが)。愛妻との食卓でも時々話題にしますが、もちろん納得が行く答えなど得られません。

と言うことで、本書を読むのは非常に楽しみなのですが、学生さんは春休みに入ったとは言え、教員は実は一番忙しい季節でもあり(先週の土日は校務だったし、今週の土曜日も出勤だ)、当分は携行して電車の中で読むしかありません(と言いつつ、72頁読んだぞ)。

そもそも

昨日、「司馬遼太郎の作品を自己啓発本的に読むのは大反対」と書きましたが、ボクは、そもそも自己啓発本が嫌いなんだなあ~。

これは、愛妻も一緒。夫婦でこの価値観の一致は大事だよね。

食わず嫌い

ボクは、歴史小説や時代小説の類は食わず嫌いでした。

司馬遼太郎や池波正太郎の作品だって、肝心の小説は読まないで随筆(これは嫌いではなかった。特に池波正太郎の食についてのエッセイなど)ばかり読んでいたのです。

それが変わったのは英国での在外研究から帰ってからです。何となく日本語に飢えていたからか、帰国して間もなく、書店でたまたま手に取った池波正太郎『真田太平記』が無闇に面白く感じ、堂々たる分量の大河小説ですが、あっと言う間に読み終えました。

それからと言うもの、文庫に入っている池波作品は大概読んで、ついでに司馬遼太郎や藤沢周平にも手を出し、今日に至っています。松本清張だって、現代物しか読んでいませんでしたが、清張の時代物が現代物よりも面白いくらいであることを知りました。

「こんな楽しい物を読まずにいたなんて何と詰まらない人生を送ってきたことか」と反省する一方で、未読の山を前にして、「しばらく退屈しないぞ」と歓喜したものであります。

しかし・・・です。ボクは歴史小説から歴史を学ぶことには反対ですし(あくまでも、きっかけとしては良いと思うけど)、ましてや司馬作品を自己啓発本的に読む姿勢には大反対なのだ。純粋に小説として楽しみましょうぜ。

ところで、「食わず嫌い」と言えば、愛妻から「古典文学を読んだら?」と言われていますが、高校時代の古文嫌い(と言うか古文の先生嫌い)が尾を引いていまして(文学的解釈よりも品詞分解ばっかりの授業だったからな~)、こちらは未だに手を出せないでおります。

一日一話

『鬼平犯科帳』全24巻のキンドル版合本をダウンロードした話を以前ここで書きました(キンドル端末に入れて、毎日携行していることも)。

鬼平、無茶苦茶面白いのですが、このお楽しみを一日でも長く持続させようと、「一日一話」に限定して読んでいます(まあ、24巻ありますから、そんなにケチケチ読む必要はないのですが・・・)。

長谷川平蔵自身の魅力もさることながら盗賊たちの生き様が面白いよね。特に心に残ったのが「老盗の夢」の簑火の喜之助(「血頭の丹兵衛」にも一寸出てきますが良い味出していました)。「老盗の夢」は何とも皮肉な結末ですが、不思議と読後感は爽やかなのであります。

それにしても、池波正太郎は素晴らしい(愛妻にも「池波正太郎は素晴らしい」と折に触れ言っています)。『真田太平記』も読み返したくなってきました(ちなみに、『真田太平記』は『サザエさん』(朝日文庫版全45巻)と並んで書斎机の真後ろの本棚にずら~っと並んでいるYo!)。

『完本池波正太郎大成』全 31巻が欲しいのですが、「結構なお値段だし、それに置くところがない」と言いながら、そのうち買ってしまいそうな予感(書斎では書棚に収まりきらない『松本清張全集』全66巻が床に積み上げてあるのですが・・・)。

『鬼平犯科帳』全24巻携行中

『鬼平犯科帳』全24巻をキンドル端末に入れ携行中。

この幸せは愛妻にはわかるまい。

『合本鬼平犯科帳』をポチってしまったではないか

今年度最後の「充実の木曜日」でした。

午前中は非常勤先へのプチ旅行で、今日は期末試験でした。「やり方が大学によってここまで違うのか」と新鮮な驚きがありましたが、無事終了。あとは採点して成績を付けるだけです。受講生の皆さんはお疲れ様でした(1科目しか担当していないので、皆さんともこれでお別れか・・・)。

夕方からは本務校で、今年度最後の授業でした。期末試験についての質問が相次ぎましたが、普通に勉強していれば良いのですよ~(頑張ってね)。

ところで、キンドルの日替わりセール、今日は日替わりセールらしからぬ3999円。何かと思ったら、池波正太郎の『鬼平犯科帳』の全24巻合本じゃないか!

小説に3999円は少し躊躇したけど(24巻分だから激安なのはわかるんですよ、もちろん)、でも、「鬼平の全巻がいつも一緒だぜ!凄いじゃないか!」という心の叫びには勝てずポチってしまいました。

まあ、当分、小説は買わないでおこう(嘘)。しかし、電子書籍は愛妻とシェアできないのが辛いな(何度も書くけど彼女は紙派だからな)。

『マイナス・ゼロ』かあ

Kindleの日替わりセールで、広瀬正『マイナス・ゼロ(広瀬正小説全集1)』(集英社文庫)が出ていたので、迷わずポチッてしまいました。

随分前に読んで(学生時代だったか)感銘を受けた記憶のある作品です。タイムトラベル物の傑作です。タイムパラドックスについて十分検討され、物語の構造もよく練られていたと記憶しますが、それにもまして全体に漂う哀愁に惹かれました。

書斎を探せば文庫本が出てくると思いますが、それでもキンドル端末に入れて常に携行する価値のある作品ですので、ポチッたことに後悔はありません(今度文庫本を探し出して愛妻に貸してあげようかな)。

評判の深層学習の入門書を衝動買いだ

巷で「わかりやすい」と評判のdeep learning(深層学習)の入門書を生協の書籍部で衝動買いしちゃったぜ。

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人工知能について、最近、授業で言及したり(あくまでも時事ネタとして言及しているだけ)、愛妻との茶飲み話でも話題にするので、「原理も少しは勉強しないとな~」というわけなのだ。

何かと話題のプログラミング言語Pythonを使って「作って学ぶ」というコンセプトが良いね。小さなものでも自分で作らないと理解できないと思うからね。

もちろん、社会人の教養として読むつもりで、研究に役立てるとかはとりあえず考えていません(一冊読んでどうにかなるものでもないし)。

休日出勤だったからと言うわけではないけど

休日出勤だったからと言うわけではないけど、今日は手抜きの過去記事再掲。

---ここから過去記事再掲---

余裕が無くなると関係無い本が読みたくなるのが人情です.

と言う訳で,DPLが最近買った本を4点ばかり紹介しましょう.

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いずれも,できるだけ「通勤の友」に留めるようにしていますが,つい「やるべきこと」を置いておいて,読み耽ってしまいます.「いかんいかん」.

1冊目の佐倉統氏(進化生物学者)の『進化論の挑戦』,確か角川選書のバージョンを持っていて,既に読んだのですが,今回文庫版(角川ソフィア文庫)も買ってしまいました.補注が追加されているということもありますが,何となく再読したくなったのです(角川選書版は,研究室か書斎のどこかにある筈ですが,見つからない).

ところで,DPLは佐倉氏の『現代思想としての環境問題』以来のファンです.氏の著作は再読でも十分楽しめます.優秀な自然科学者の書くエッセイは,下手な小説よりよほど面白いと思うのです(但し,佐倉氏のように文章がうまくて,なおかつ人文系の教養に裏打ちされていないといけません).

2冊目のラマチャンドランの『脳のなかの幽霊』,脳科学の分野では有名な書物です.今回待望の文庫化(角川文庫)です.DPLは,ブームになる以前から脳科学や認知心理学に興味があったのですが,この本の単行本版はなぜか買い損ねていました.「読みたい読みたい」と思っていたので,書店で見かけて飛びつきました.

脳科学は,近年では経済学とも関連が深いわけですが(行動経済学,神経経済学など),別にそういうことを意識してではなく,純粋に知の「消費者」としての読書です.それにしても,人間の「脳」ほど面白いものは他に無いのではないでしょうか?

3冊目の著者の今尾恵介氏(地図研究家)は,最近『日本鉄道旅行地図帳』(新潮社)シリーズの監修者や,『新・鉄道廃線跡を歩く』(JTBパブリッシング)シリーズの編者として,一般にも名が知られるようになりましたが,DPLは氏の『地形図でたどる鉄道史(東日本編・西日本編)』を読んで,氏の仕事ぶりに感服していました.しかし,この『地図を探偵する』(新潮文庫)は2004年の刊行ですが,見逃していました.

今尾氏のフィールドって,堀淳一氏と重なるように思いますが,個人的には堀氏のエッセイよりも今尾氏の方が読み易いと思います.頭に入って来やすいのです.堀氏が扱っている題材は大変興味深いですし,多分,文章についての個人的「好み」の問題で,「優劣」ではないとは思いますが.

4冊目の原武史氏(政治学者)の『鉄道ひとつばなし3』(講談社現代新書)は,待ちに待った『鉄道ひとつばなし』シリーズの最新刊です.前にもここで書きましたが,「社会科学者の書く鉄道エッセイ」というところが魅力で,宮脇俊三氏などとは別の味わいがあります.それにしても,政治思想史という一見鉄道とは無縁に思える分野が鉄道話と見事にシンクロしています.名人芸です.

その他,貴志祐介氏のSF超大作『新世界より』(講談社文庫.上中下の3巻)を一気読みしてしまいました(DPLは,何をやっているのでしょう?).話題作です.色々な読み方があると思うのですが,貴志氏が創造した架空の生物が妙にリアルで(しかし実にグロテスク),海遊館でヘンな生物の形を鑑賞するのが好きなDPLは,この部分に痺れてしまいました.映画化すると面白いだろうな(半端で無いSFXを駆使しないといけませんが).

それにしても,読書は楽しい.特に,忙しい時の読書は(愛妻にお茶を入れて貰ってのね).


---再掲ここまで---

今日は別に忙しくないけど、本が思い切り読みたい。

ところで、ハート庵には文藝春秋社から出ている『松本清張全集全66巻』があるのですが(箱入りハードカバー本なので凄い存在感を発揮しています)、「これを全部読んでやる」と最近決意しました。別に今決意する理由は無いのですが。

良書の予感

愛妻にも安心してお勧めできそうな良書の予感がする新書を購入。

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著者のツイッターは覗いているので、刊行は知っていたのですが、もう店頭に並んでいるとは思わなかった(奥付を見ると12月10日発行だな)。

行動経済学の入門書ですが、同じ著者が以前に中公新書の一冊として出された『行動経済学』と比較しますと随分と柔らかくなっている印象です。個人的には、第6章の「進化と神経の経済学」が楽しみ。

進歩しないボク

「古典部シリーズ」については、こ~んなことを書いていました。

---ここから過去記事再掲---

お正月休みは、大人しく書斎仕事をしたり読書をしたりして過ごしました(年末は忙しい愛妻を置いて、一寸だけ一人旅に出かけてしまったりしましたが・・・)。

ところで、今日の話題は、お正月に読んだ本です。例によって科学啓蒙書を読み散らかしたりしましたが、小説も何冊か読みました。以下、お正月に読んだ小説のリストですが、いずれもキンドル版で読みました。

綾辻行人『Another(上・下)』(角川文庫)
伊坂幸太郎『重力ピエロ』(新潮文庫)
米澤穂信『<古典部>シリーズ(全5冊)』(角川文庫)

どれも映像化されていますので、ご存知の方も多いことでしょう(ボクはいずれも未見ですが)。

そもそも、天の邪鬼のボクは映像化された小説は読まない主義(?)なのですが、この3作品(シリーズ)を褒めているサイトがあり、今回、なぜか「騙されたつもりで読んでみよう」と思ってしまったのです。しかし、読んで正解でした。

特に、あまり期待しないで読み始めた『<古典部>シリーズ』にハマってしまいました。1冊だけ(シリーズ第一弾の『氷菓』だけ)読むつもりでしたが、ズルズルと5冊全部読んでしまいました(シリーズはまだ続くようですが、とりあえず文庫化されているのは5冊)。

このシリーズ、主人公の男子高校生が日常の些細な謎を解いて行くというスタイルで、広義のミステリということになるのでしょうが、殺人など凶悪犯罪はまったく登場しません。ボクは犯罪が登場しないミステリが好きですので、どうしても贔屓目で見てしまいますが、それだけでもないような気がします。

青春小説としても読むことが出来ます(と言うか、青春小説として読むのが正しいような気がします)。主要登場人物は主人公を含めて男女4人の高校生ですが、キャラクターの設定がうまく、読んでいて実に楽しい。「少し大人過ぎるんじゃないか?」という違和感が少しだけありますけど・・・。

わが高校時代と比較して、ほろ苦い気分になったり・・・。とにかく「もう一度、高校時代をやり直したい!」と思わせる作品です。もちろん、高校生をやり直せるのであれば、<古典部>に入るYo!

青春小説と書きましたが、ミステリとしての出来も悪く無いと思います(「これはちょっと・・・」という部分も無いわけではありませんが、「そんなことどうでもよい」という気にもなります)。続編が待ち遠しいのであります。

このシリーズ、アニメ化されているようですので(ボクはアニメが嫌いなので、もちろん見ていない)、青少年のウケも良いのだと思いますが、青春時代が遠い過去になってしまった人々にもお勧めしたいな。

一方、『Another』ですが、これは非常に良く出来たホラーで、とにかく怖い。まだ読後の余韻を引き摺っておりまして、思い出すだけで怖くなります。いろいろ伏線が張りめぐらされており、ミステリとしても楽しめます。伏線を一つ一つ確認しながら再読したい作品です。

舞台は中学校で、主人公は中学生ですが、先ほどの『<古典部>シリーズ』とはまったく異なり、人がたくさん死にます。客観的に見れば、荒唐無稽な設定なのですが、筆の力でしょうか、読んでいるとリアルな恐怖を感じさせられます。小説を読んで、こんなに怖い思いをしたのは久しぶりです。

『重力ピエロ』は、有名な作品ですね。映画にもなりました。重いテーマなのですが、軽やかな文体で、長さを感じさせません。す~っと読了することができます。

ただし、「放火」という犯罪を少し軽く扱い過ぎているように感じました(ボクの読みが浅いのかも知れませんが)。

以上ですが、いずれの作品もお勧めです。なお、本当は正月休みはピケティの邦訳を読もうと思っていたのですが、研究室に置いてきてしまったのであります。ダウンロードした英語版を読めばよかったのでしょうけど、フィクションの世界の誘惑には勝てなかったYo!


---再掲ここまで---

ピケティ云々で書いた時期が判るよね。しかし、「もう一度、高校時代をやり直したい!」だなんて、昨日と同じようなことを書いているなあ~(汗)。

読書小僧、古典部の新作にはまる

「古典部新作「いまさら翼といわれても」読んでたけど、死ぬほど面白いですわ」というe8money先生のツイートに触発されて、ボクも古典部新作を出張帰りの移動中に読みました。本当に面白かった(死ぬほどではなかったけど…)。

古典部シリーズは好きで全部読んでいますが、今回の作品については、「文庫のキンドル版が出るまで待とう」と思っていたのですが(貧乏症のワタクシはいつもそうしています)、e8money先生のおかげで待ちきれなくなってしまいました。

キンドル版をポチってから、「紙版を買って愛妻とシェアして少しでも元をとればよかった」と少し後悔したけど(今回は文庫化前のキンドル版だからちょっとお高い)、キンドル版の方が100円ほど安いし、ただちに読書を開始できて面白かったので、まあいいや。

それにしても、古典部シリーズを読むと高校生時代に帰りたくなるけど、体育の授業をもう1回受けるのは嫌だなあ~

ところで、昨日まで札幌にいたんだけど、今日の大阪の方が寒いぞ(ぶるぶる)。

日本史の勉強が猛烈にしたい

なぜか日本史の勉強が猛烈にしたくなってきました。

とりあえず、手頃なところで、中央公論社から出ている「日本の歴史」シリーズ全26巻(プラス別巻5巻)を全部読むことにしました。

どうも自分は3巻までしか読んでいないようで(だいぶ前なので記憶は不確かですが、3巻までは読んだ形跡があります)、中途半端で少し恥ずかしいので、この際、全部読もうと思ったのだ(下の写真は文庫版)。

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このシリーズ、読み物としても大変よくできているということで、評判が良く、全巻読破した人も少なくないと思います。ただ、もう50年近く前の出版ですので、その後の歴史学の研究成果が反映されていないという点は気をつけないといけませんね。

ボクは単純なので、たぶん、愛妻に受け売りしまくるのだろうなあ~。今から自分の姿が目に浮かびます。

2回目の再掲です

3日前のブログで梅棹忠夫氏の名前がチラッと登場しましたので、関連する過去記事再掲だ。

---ここから過去記事再掲---

昨日は久しぶりに愛妻と長距離散歩をしたせいか,体調がすこぶる良いDPLであります.

このところ鉄道話が続きましたので,今日は趣きを変えまして,本の紹介をいたしましょう.

皆様ご承知の通り,梅棹忠夫氏(民族学者と言う枠では括りきれない「知の巨人」ですね)が今夏に90歳でお亡くなりになられました.今日ご紹介します『梅棹忠夫語る』(日経プレミアシリーズ)は,梅棹氏がお弟子さんである小山修三氏を相手に,死の直前まで語られた内容をまとめたものです.

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本当は,同じ日経プレミアシリーズに入っております小峰隆夫『人口負荷社会』を買うつもりで,書店の書棚を眺めていたのですが,その時に,たまたま本書を見つけまして,中も見ないで(梅棹氏の本を読んで「ハズレ」と思ったことが無いので)一緒に買い求めました.

新書で字も大きいので,あっと言う間に読み終えることが出来る分量です.実際,隙間時間だけですぐ読んでしまったのですが,でも,これが最後の「梅棹節」かと思いますと,最後の頁が近付くにつれて,読み終えてしまうのが本当に惜しいと感じました.

内容的には,これまで梅棹氏が色々な書物で書かれてきたことと重なる部分も少なくないのですが,師弟の掛け合いが実に楽しく,本書を特徴あるものにしています.時々,話の肝になる部分の活字のポイントを大きくしているのですが,それが実に良いタイミングで(多分,小山氏のセンスなのでしょう),一緒に座談の輪に入っているような気にさせてくれます.

色々,心に残る言葉が本書には載っています.例えば,章のタイトルにもなっています『君,それ自分で確かめたか?』(第1章),『できない人間ほど権威をかざす』(第8章)などです(特に,後者は自戒の言葉としたいなあ).それに,小山氏が『新渡戸稲造が書いた『武士道』という本なんか,どう思うんですか?』と尋ねた際の,『読んでへん』という梅棹氏の回答が痛快です(p.169.この『読んでへん』の部分は,本書の中でも活字が大きくなっています).

また,『学問とは最高の道楽である』(第6章のタイトルにもなっています)という言葉は,DPLが日頃,学生さんに言っております「学問は人生最大の娯楽」と殆ど同じです.自分ではオリジナルのつもりでいましたが,多分,DPLは知らない間に梅棹氏の著作の影響を受けていたのでしょう.

梅棹氏の『東南アジア紀行』は,DPLの学生時代からの愛読書です(DPLの実名サイトでも紹介しています).本書を読み終えて,自伝『行為と妄想』と共に再読したくなってきました.

それにしても,寂しいな.

書誌データ
http://www.amazon.co.jp/dp/4532260973/


---再掲ここまで---

この記事、再掲するの2回目だなあ。

梅棹氏の『東南アジア紀行』を読んで、フィールドワークへの憧れを募らせていた(農場実習でヘタっていたけど・・・)大学一年生の頃の気分が蘇ってきた。

これも帝国書院だった

一昨日の話題に関連して、こんな過去記事を書いていたことを思い出しました。

---ここから過去記事再掲---

たまたま時間調整で立ち寄った書店に平積みされていたのがこれ。

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高校生用の日本史の副読本らしい(クラスと名前を記入する欄が後ろにあるよ)。

でも一般の大人に売れているらしく、教科書・参考書類ではなく、一般書の中で平積みされていました。

手に取ってみると、大判のオールカラーで、地図帳の帝国書院らしく収録されている地図のセンスが良いのですが、とにかく図や写真が盛り沢山で臨場感があって楽しい。それに価格も税込み926円と激安!

ボクの大好きな吉田初三郎の鳥瞰図も登場するYo!

と言うわけで、衝動買いしてしまいました。でも、歴史小説を読んだりするときに事実をざっと再確認したりするのに便利そうですし、食卓で愛妻と歴史関係の話題になったときも重宝しそうだな。

日本史とか世界史って、試験のための勉強だと思うとしんどいけど(高校時代は嫌いだったYo!)、それを離れると、こんなに楽しいものもないよね。


---再掲ここまで---

今はこんな大判オールカラーの副読本があっていいね。

そう言えば、ボクは高校生のときに日本史の史料集(もちろん、活字に起こした高校生向けね)を読むのが好きだったんだ。年号を覚えるのは苦手だったけど(だから試験を意識した歴史の勉強は嫌いだった)、史料を読みながら色々想像するのが楽しかったなあ~。
プロフィールなど

Author:プリティラヴ博士(DPL)
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いまも愛妻に心のトキメキを覚えるハート庵主人・プリティラヴ博士(DPL)が,皆さまに「愛」の御福分けをいたします.愛妻家および愛妻家ファン必読!過去記事の一覧はこっちだよ.
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DPLのプロフィール:愛妻家,甘党男子,散歩家,鉄道青年,活字中毒者,長髪ピンク野郎,英国かぶれ,農学博士,自称経済学者,大学教授(もと経済学部長),馬術部長(残念ながら乗馬経験はありませんが,象にはインドで乗りました)など.主に大阪周辺をチョロチョロしています.

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