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学会は勉強になる(今更ですが)

学会で千葉大学に行って来ました。西千葉と松戸の2箇所で開催だったので、動きが少しややこしかったけど、良い勉強になりました。

写真でも貼ろうかと思ったけど、急に面倒になったので、以前に千葉大学に行ったときの過去記事を再掲しましょう。我ながらひどい手抜きですが、内容的にはこのまま使える感じ。

---ここから過去記事再掲---

学会で松戸市にある千葉大学園芸学部に行ってきました。

松戸駅から歩いて10分程度ですが、こ~んな道を歩いて行きます。「本当にこの先に大学があるの?」と一寸不安になる感じです。

千葉大学1_convert_20130921022528

鬱蒼とした感じの入り口です。森の中のキャンパスと言った趣です(そう言えば、ウチの大学の農学部も似たような環境です。こういうの良いね)。

千葉大学2_convert_20130921022546

帰ったら愛妻に見せてあげようと、たくさん写真を撮りました。
(後略)

----再掲ここまで---

しかし、実は季節が違うんだなあ。過去記事は日本農業経営学会(9月)ですが、今回は日本農業経済学会でした。

ところで、今回は、2日目の農業経済学教育に関するミニシンポジウムが良かった。久しぶりに、硬い椅子に長時間座って聴いていることを苦痛に感じなかったなあ。あのようなシンポはどんどんやって欲しいな。
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ツイッターを読んで色々と反省する

「積読荘の住人」氏のツイッターを読んでいましたら、以下のようなツイートがありました。
https://twitter.com/tsundokulib/status/839602790217326593


戦前だとおもうが、農学部の先生が、代かきした田んぼとしない田んぼのあいだで、育った稲に品質収量等有意差が出ず、ベテランの農家のおっちゃんに頭下げて「代かきの理由を教えてくれ」と。そしたら「土が固いと田植えで手がすぐ痛くなる」と。手を動かさないと思考から抜け落ちることはある

この話はボクの記憶の中にもあって、確か、それを農民に確認したのは当時の東京教育大学農学部(今は無い)の菱沼達也教授だったと思います(戦前ではなく戦後だな)。菱沼氏の著作『私の農学概論』に出てきます(おっちゃんじゃなくておばちゃんだったと記憶。ソースが違うのかな?)。

ボクが菱沼氏の著作を読んだのは、農学部の1年生の時でしたが、この代かきのくだりは非常に強い印象があります。いつもは読んだ本の内容はすぐ忘れてしまうのですが・・・。愛妻にも語ったことがあるよ。

菱沼氏の著作からは農学を学ぶ者の心構えを色々と教えて貰いましたが、研究者になってからの自分を今さらながら振り返ると反省することばかりだなあ。

これは良いことを聞いた

オッカム氏(アメリカ合衆国建国史の研究者だそうです)のツイッターを読んでいましたら、次のようなツイートに遭遇しました。以下引用です。
https://twitter.com/oxomckoe/status/699971833337028608


書斎や研究室に読みもしない本が大量に必用である理由は、書棚の本というのは部屋の主人が把握できない量になったときに始めて創造力の源泉となるから。大量の本はすべてその時々の問題関心から収集されている。部屋の主人はかつてと異なる問題関心から書棚を物色し、必用な本を発見する。これが独創。

これは良いことを聞いた感じ。愛妻にも読ませたい(彼女は別にボクの書物買い集め癖を非難したりはしてないけどね)。

良い話

昨日話題にしました本の著者の田崎晴明氏(物理学者)のツイッタ-を読んでおりましたら、次のようなツイートがありました。
https://twitter.com/Hal_Tasaki/status/837954556617084929


アメリカのかなり有名な数学者が 60 歳になったので研究分野を変えようと言って本当に(数学だけど)それまでの専門とは別の分野をゼロから学んで研究を始めたという話があった。かっこいい。

良い話だなあ~。ボクも見習いたいけど、それまでの業績が素晴らしいからカッコイイのであって、ボクの場合は本業がショボいから、同じようなことをしたら相当に格好悪いことになりそうです。

まあ、60歳はまだまだ霞んで見えないような先の話ですが、それまでに「専門を変えるなんて勿体ない」と回りから言って貰えるように本業の業績を積まないと思うのです(と愛妻にも言いました)。

さて、今日は、原稿を一つ仕上げた。月末締切(2月じゃなくて3月よ!)なのに、もう仕上げてしまったということで、自分で驚いているよ。でも、これって、別の仕事の逃避なんだよねえ~(汗)。

充実の木曜日も来週で終わり

充実の木曜日も来週で終わり。もう一息だなあ~。

さて、研究室のメインのパソコンのモニターを新しくしました。ちょっと贅沢をしてEIZOの完全フルフラットフレームレスの27型なのであります。PC本体よりも高くなっちゃったぜ。

でっかい!けど綺麗、見やすい。フレームレスで27インチは素晴らしい。地形図を並べて作業することが多いので、非常に作業効率が上がります。もっと早くから導入すれば良かったな。

写真ではうまく伝わらないけど、一応、写真を載せておこう。もちろん、一部分ですが、下の方に写っているツールバー上のアイコンの大きさと比較してね。

IMG_0695_convert_20170119184245.jpg

ちなみに、壁紙は愛妻が漬けた梅なのであります。

昨日は、退職する同僚からMacBook Proを譲り受けましたし、研究室のPC環境は飛躍的に向上しているのであります。今年は研究に力を入れよう。

海軍炭鉱の本

最近届いた本です。見ての通り古本です。

海軍炭鉱_convert_20170117185131

海軍炭鉱と言うのは、一昨日の記事の中で出て来ました志免炭鉱(日本国有鉄道が経営しておりました志免鉱業所)の前身です。

最近、志免炭鉱についてちょっと調べておりまして、その関係で購入しました。一昨日の廃線跡も、その関連で歩きました。

『海軍炭鉱五十年史』自体は1943年の刊行(非売品)ですが、購入したのは1976年に刊行された復刻版です。ただ、復刻からでも40年以上経ってしまいましたので、復刻版自体、年季が入った感じになっています。

最近、続々と注文した古本がハート庵に届いておりますが、何も文句を言わない愛妻は学者の妻の鑑だなあ~。

勉強したいことだらけで困る

日本の鉄道史をきちんと勉強しようと思ったら、これは避けて通れませんよねえ。

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無茶苦茶大部ですが(それに筋肉痛を起こしそうなくらい重い)、「今年はこれを通読しよう」という無謀な計画を立てています(今まで調べ物にしか使っていない(汗))。

と言うわけで、ボクの研究室の一番手に取りやすい位置(要するにメイン机の脇)にまとめて移動しました(愛妻の写真が近くにあるよ)。

文字通り座右に置いたのであります(実際には「左」ですが)。

ちなみに、ボクの専門は鉄道史ではありませんが、隣接分野の産業考古学を齧っているので、いつかはちゃんと読んでみようと思っていたんだ。しかし、勉強したいことだらけで困る。

『日本交通史辞典』が来た!

前から「欲しい欲しい」と思いつつ、高価で購入を躊躇っておりました吉川弘文館の『日本交通史辞典』を思い切って買いました。

と言っても、古本ですが・・・それでも散々迷うなんて「どこまでヘタレなんだ自分!」という感じ。どうも、書籍の価格が1万円を超えると途端に購入を躊躇う悪い癖があります。

それはともかく、本日到着したのだ。やっほ~。

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どこかの大学の除籍本ですが、箱、帯、カバーすべて付いておりまして(でもカバーは邪魔なので早々に廃棄)、手垢や黴、痛みもなく、良い買い物をしたと思っています。

自分は交通史が専門ではないのですが、隣接分野をやっていますので、これから座右に置いて活用させていただこうと思っています。

さて、これだけでは詰まらないと思うので、愛妻から届いた桜の葉の写真の第二弾だ。

leaf2.jpg

これもいいでしょう?

やれやれだけど寂しい

勤務校のボクの所属学部を会場にして3日間続いた学会が無事終了。

実は、ボクの所属する学部ではその学会の会員はボク一人なのです。しかし、一寸離れた別キャンパスの他学部に実行委員長を含め会員が複数いますので、ボクの仕事は教室や機材の確保等の限定的なものでした(ボクの研究室は荷物置き場になり身動きとれなかったけど・・・)。

実行委員の先生方には大変お世話になりましたが、お手伝いいただいた学生さんにも大感謝です。統制のとれた他学部の学生さん達のキビキビした動きには感心いたしました(皆さんしっかりしているなあ~日ごろの教育が違うのかな?)。学部事務の皆さんにも助けていただきました(ありがとうございました)。

発表は、自分が座長をした分しか聴くことができませんでしたが、これは仕方ありません。

後片付けが済んで、静寂を取り戻した校舎を見ていると、「やれやれ」という気持ちと同時に祭りの後の寂しさのようなものが湧き起こって複雑な気持ちになりますね。しかし、とにかくホッとしました。

それにしても、今日は良い天気だったな~。こんな日は、紅葉を愛でながら愛妻とゆっくり露天風呂にでも浸かりたいのであります。まあ、そのうち行けるさ・・・。

今週も充実の木曜日

さて、今週も充実の木曜日が終わりました。これで一週間も終わり・・・というわけにはいかなくて、明日から3日間学会。しかも、開催校だあ~。

と言うわけで、週末のお楽しみ本を買っている場合ではないのですが、ずっと心待ちにしていたので本日買ってしまった本です。

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楽しみでありますが、読むのは来週だな~。それにしても、R本って、物凄く増えた感じ(需要あるんだねえ)。昔はどんな本があるか大体把握していたんですが、今は全然把握できない。書店に行って吃驚している感じ。

ところで、今日、京都を通過したんだけど、秋の京都を愛妻と歩きたくてたまらなくなってきた。いつ行けるかなあ。

秋になると数学が勉強したくなる

秋になると数学が勉強したくなる今日この頃であります。

下の過去記事をみますと、ボクってだいたい秋になるとそうなるらしい。

---ここから過去記事再掲---

この夏は、「歴史勉強したいモード」が続きましたが、なぜか二三日前から「数学勉強したいモード」に突然変わりました。秋になったということでしょうか?

と言うわけで、通勤の電車の中で、物理学者・田崎晴明氏の『数学-物理を学び楽しむために-』を再びiPadで読み始めました。以前から感じていましたが、実にわかりやすい良い本です。物理学以外の専攻の方でも大丈夫だと思います(愛妻も大丈夫でしょう)。

ついでに物理の勉強もしたくなってきた・・・。ちなみに、この書物、600ページを超す大著ですが、前にも書いたように無料です。

田崎氏のサイトによれば、「本書を紙媒体で出版する計画が少しずつ進んでいます(出版社は決まりました)。ただし、出版後もネットでの無償公開を続けることになっています」(http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/mathbook/)だそうです。

素晴らしい。実に素晴らしい。でも、紙媒体で出版されたら、是非買わせていただきます!

それにしても、昨日は酷い雨でした(通勤の時だけ降るんだもん)。あんなに人を濡らしておいて、午後から晴れちゃだめだよ~。


---再掲ここまで---

この『数学-物理を学び楽しむために-』は着実に更新されていますが、まだ完成には至っていないようです。

これまでは、通勤の電車の中で読んで来たけど、ちゃんと紙とペンを使って手を動かしながら読んでみようと思います。出版が待ち遠しい。

来年度のゼミは何を読もうかな

ただいま来年度のゼミのメンバーを募集中ですが、ガイダンスの入りが例年より少ないし、研究室訪問もまだ2名しかないなあ・・・。今年は不人気ゼミの予感(汗)。

3年生の前期は輪読をしますが、来年度のテキストとして、最近は、先日紹介しましたコヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』が良いのではと思い始めました。

---ここから過去記事再掲---

邦訳の発売早々名著という評判の『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳、河出書房新社)を買いました。

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ご覧の通り紙版の上・下と、キンドル版(上下合本版)ぜ~んぶ買ってしまったぜ。最初に紙の方を買って読み始めたら面白かったので、キンドル版もダウンロードして、いつでも読める状態にしたんだ。

キンドル版はボクで、紙版は愛妻というわけではなくて、ぜ~んぶボクが気分で読み分けるんだYo!文庫がもし出たらそっちも買うYo!

ついでに原書も買ってしまおうかな(ちなみに、ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄』はハードカバー、文庫、キンドル全部買ったし原書も買った(汗))。


---再掲ここまで---

ゼミのテーマは来年度も「食の経済学」を予定しているのですが、食や農業について考えるためには、やはり人類史を踏まえないと・・・な〜んて考えたからなのであります。

著者は歴史学者ですが、生物学や進化心理学などの成果にも目配りがきいていて、とにかく学際的な記述が魅力なのであります(最初、梅棹先生のような生物学者が書いた人類史の本かと思ったよ)。

基礎ゼミのテキストとして採用しても、新入生に学問の醍醐味を知って貰うのに最適だと思うのですが、半期のテキストとしては分厚過ぎるかな?

それにしても、この本、滅茶滅茶面白かったなあ(学生さんにもこの楽しさを味わって欲しい)。書評サイトの『HONZ』で訳者の柴田裕之氏の「訳者あとがき」が読めるので、ぜひ読んでみて!

今日で学部長も終わり

本日をもちまして学部長の任期も無事終了いたしました。関係者の方がどれだけここを読んでいただいているかわかりませんが、3期6年間の長きにわたりまして、色々ご支援を賜りまして誠にありがとうございました。

親子ほど年齢が違う前学部長から引き継ぎましたが、若輩者のワタクシが何とかやって来られましたのも、周囲の皆様のご助力の賜と深く感謝しております。もちろん、愛妻の内助の功にも大感謝であります。

一教員に戻って、明日からは研究・教育に専念します!・・・と書くつもりでしたが、明日からは研究科長を拝命することになりました。今度は微力ながら大学院の発展に尽力したいと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

鳥なき里の蝙蝠

先週から非常勤(某大学の農学部)に行っている話を前にちょっと書いたかと思います(祝日授業で愛妻に会えないといった愚痴だったかな?)。

今日はその2回目だったのですが、本務校の授業も夕方からありましたので、非常勤先(大きな湖のある県にあるよ)から本務校まで移動しました。しかし、片道2時間半かかるなあ~。これはもうちょっとした小旅行なのであります。

でも、受講生の質が良く、気持ちよく講義が出来るので別に文句はありません(学生は気持ちよくないかも知れないけどね)。いつも経済学部生を相手にしているので、たまに農学部生を相手に喋るのもよいのであります。

2時間半の移動時間も読書タイムに最適!ちなみに本日の移動のお供はコチラ。

IMG_0635_convert_20160929224959.jpg

しかし、経済学部では農業の話をして、農学部ではマクロ経済の話をするというのもヘンな感じですが、農学系学部だった前任校でも計量経済学とか統計学を教えていました(汗)。

要するに、経済学部では農学者のような顔をして、農学部では経済学者のような顔をしているのであります。こういうのをまさに「鳥なき里の蝙蝠」って言うんだよね(汗)。

それでいいのかはさておき、この生活が今期は毎週続くのであります。気分転換というと受講生に失礼になりますが、それなりに楽しみながらお勤めを果たしたいと思います。

スクーリングが終わった

通信教育のスクーリングが終わりました。猛暑日が続く中、3日間で半期分の授業をやって、息つく暇もなく試験までやるので、受講生の皆さんはとても大変だったと思います。お疲れ様でした。

教壇で一日中喋っているのは一見大変そうに見えますが、実は聴いている方が大変なのは、よく分かっているつもり・・・。たぶん、ワタクシが受講生なら初日の午前中でリタイアするかも知れない。

今回は、結構張り切って、試しに授業のレベルもぐ~んと上げてみたのですが、皆さん本当に熱心に受講してくれて、とても嬉しく思いました。やっぱり、通信教育の学生さん相手の授業はイイなあ~。

今年はあと2回スクーリングがあります。1回は湖のほとりのリゾートホテル(?)で合宿形式、もう1回は台湾だ!(これは御指名だからね)。張り切って準備します!

ただ、今年の夏休みも愛妻と旅行していないのが、心残り。夏も間もなく終わりますね。

大学一年生の頃

農学部の一年生のときの夏休みは、泊まり込みの農場実習があり、炎天下の肉体労働のせいで、すっかり農業が厭になった記憶があります。あのときから、「農作業=重労働、農村≠牧歌的」ということが頭に染みついてしまいました。

特に辛かったのが、グレインソルガムの刈り入れの実習。皮膚を傷つけないようにするためだったか暑い中長袖を着ての作業で、無茶苦茶ハードだったなあ~。

しかも、担当教官は、「一日目の昼食は出さないから、各自弁当を持参せよ」などと、自炊しない(できない)下宿生にはなかなか非情なことを命じるのでありました。

昼飯抜きを覚悟しておりましたが、サークルの先輩に泣きついたところ、有り難いことに弁当を作って持たせて貰ったことも、今となっては良い思い出であります。

と言うようなことを、夏休みのど真ん中で通信教育のスクーリングをしながら思い出すのでありました(愛妻には散々語ったけど)。しかし、農作業の実習で泣いていたボクが、今は授業で経済政策を論じているのも何だか不思議なのであります。

人生を二度生きる

2011年1月の記事ですが(タイトルは「勝手知ったる他人の家」)、ボク自身非常に思い入れのある記事です。

---ここから過去記事再掲---

2010年度の授業は,昨日ですべて終了しました.「えっ!もう?大学の先生っていいね」とか世間の人から言われそうですが,しかし,大学教員が本格的に忙しくなるのは,これから3月にかけてなのですね(学生さんも期末試験が終わるまでは大変ですが).愛妻に美味しい物を作って貰いながら,頑張ろうと思います.

ところで,DPLは,現任校では,経済学部に所属しており,厚かましくも学部長までやっていますが,実は,出身校では農学部に学び,大学院も農学研究科,学位も農学博士,さらに最初の就職先も農学系の学部と言った具合に,もともと農学畑を歩いてきたのです.

ただ,農学は,主流は応用生物科学と言ってよいのですが(応用分野は必ずしも農林水産業に限りません.医学,工学,薬学などの分野とも重なっていたりします),傍流として,農業土木・機械などと並んで農業経済や農業経営に力点を置く分野が,「ひっそりと」存在します.「農経」と略されることが多いのですが,DPLはこの「農経」の出身なのですね.

「農経」はマイナーですが,「農経」出身の経済学部教員というのは,全国を見回しますと,実はそれほど珍しい存在でもありません.経済学部で,もともとの専門である農業経済を講じておられる方もいますが,経済学の別の分野に専門を変えている方も少なくありません.「農経」は,開発経済や環境経済と言った隣接分野の人材供給源にもなっています.

「農経」の方法論は,農学の主流である「応用生物科学としての農学」とはまったく異なります.勿論,農業経営を論じる際は,栽培技術を無視することは許されませんし,時には農業土木や機械の知識も必要になりますが,方法論的には経済学など社会科学の方に近いと言えましょう(必ずしも「主流派」の経済学ばかりではありませんが).

経済学と「農経」で目立った違いがあるとすれば,主な所属学部が違うことの他,後者では「現場に足繁く通い,現場からものを考える」という現場主義が徹底されている点です.ただ,その分(?)理論がやや軽視される傾向があるように思われました(中には理論と現場のバランスがとれた優れた研究者もおられます).

DPLは,「現場も大事だが「農経」にもっと経済学を」と考える方でしたので,大学院生時代は,経済学研究科の授業に出席させて貰ったり,経済学部の授業に潜りこんだりしました.肝心の経済学研究科の院生が受講していなくて,教授と助手,そして非正規受講生の筈のDPLの3人だけという超豪華ゼミ(教員の方が多い!)を開講していただき,おまけに教授からご馳走にまでなってしまった記憶もあります.

とにかく,そんな感じで,経済学には格別の「親しみ」を感じつつ,農学系学部の教員を続けて来ました.実は,私の研究は上で言うほど経済学は使っておらず,「理論無き実証」に近い論文が多い点は,内心忸怩たるものがあります.しかし,薬品の匂い漂う実験研究棟の片隅で細々と経済学の勉強を続けて来ました.そして,縁あって,現任校の経済学部に勤務することになったという次第です.

上に書いたことと矛盾するようですが,「農経」の魅力は,「ごった煮」的なところにあると思います.「農経」の学生は,農場実習で汗を流したり,作物学などの技術学を勉強したり,その一方で,経済学・経営学・会計学関連の授業があったりと,まさに「ごった煮」的教育を受けます.

「農経」研究者が依拠する経済学も,必ずしも「主流派」だけでなく,いまだに「マル経」が幅をきかせていたり,経済学と言うよりも社会学だったり,人類学だったり(実際,「農経」出身の人類学者って何人かいますね)・・・という面で「ごった煮」です.

モダンな経済学が主流の経済学部で,時折,「農経」の「ごった煮」的環境を懐かしんだりもしますが,人生を二度生きているような感じもしまして,それはそれで悪く無いのであります.


---再掲ここまで---

今日から本部キャンパスでの通信教育のスクーリングです。担当科目はなんと「マクロ経済学」(笑わないでね)。懇親会にも出席してきました。「皆さん熱心で嬉しいなあ~」と思いながら、急に懐かしくなった過去記事でした。

今日はゼミのコンパでした

今日はゼミのコンパでした。3年生です。

今年の3年生は、ワタクシなんかよりはるかに色々な経験を積んでいて、なかなか頼もしい。思わず聞き入ってしまいまして、ワタクシも楽しい時間を過ごさせて貰いました。

それから、読書家のゼミ生がいて、読書が話題になったので、お勧めの本でも・・・と思いましたが、間もなく日付も変わってしまうので、過去記事再掲で勘弁して貰いましょう。

---ここから過去記事再掲---

昨日紹介しました我が家のブルーベリーですが、肝腎のお味の方は上出来です。少しずつ食していますが、生食した以外は、愛妻が料理用と菓子用のブルベリー・ソースに加工しました。

さて、大学の方は一斉休業中ですので、書斎で仕事をしたり読書をしたりの日々を送っております。

読書の時間が比較的多く取れるのは嬉しい限りですが、最近買った本では、マット・リドレーの『繁栄ー明日を切り拓くための人類10万年史』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)が面白いなあ。

動物学の博士号を持つ著者の手になる歴史書ですが、実験経済学や神経経済学の成果にまで言及しており、実に知的刺激に満ちています。「分業」と「交換」がキーワードなので経済学徒にも馴染み易いと思います。それにしても、著者の博識には舌を巻きます。


---再掲ここまで---

それにしても、読書の楽しみを知らない人は不幸だと思います。

早くも在庫切れか!

待望のNLASマクロ経済学(齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』)の新版がアマゾンで予約受付していたので、早速ポチッていたのですが、本日発売です。

アマゾンで今日見てみたら、早くも在庫切れ。予約の段階でもう一杯だったのかな?でも、売れるのがわかる良書だよね。

新学期になって経済学の勉強に燃えている学生さんにもお勧めだYo!

以下、関連過去記事を再掲します。

---ここから過去記事再掲---

学生さんはそろそろ春休みに入った頃だと思いますが、みなさ~ん勉強してますか?大学生の勉強は長期休暇中が本番ですよ~。

さて、経済学部生は、あれこれ落ち着きなく手を出すくらいであれば、大学4年間でとりあえず次の2冊をマスターすることを目指したらどうでしょう?(経済学部長としての公式見解ではないYo!)。

神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社、2014年。
齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』有斐閣、2010年。

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「学生時代にこの2冊をマスターすれば、経済学士を名乗っても恥ずかしくないのではないか?」とボクは思うわけです(と愛妻にも言っています。ちなみにボクは農学士)。

もちろん、「他の勉強をしなくて良い」と言っているわけではないので、そこらへんは間違えないように。

2冊併せて1200頁ぐらいになりますが、意欲のある学生なら一年生からでも読めると思うし、何度も読み返してじっくり味わうといいと思うよ。


---再掲ここまで---

そう言えば、4月19日発売の飯田泰之ほか『地域再生の失敗学』(光文社新書)も予約しているんですが、予約段階でベストセラー1位だって!この本も楽しみだよね。

真っ当な農学徒になることを目指していた頃もあった

大学入学を目前にして希望に胸を膨らませる季節になりました。初めて専門分野を持つ喜びに浸っている方も多いことでしょう。

「ワタクシも、真っ当な農学徒になることを目指していた頃があった」と言うことを思い出させてくれる過去記事が出てきましたので、再掲します。

---ここから過去記事再掲---

「本棚を見ればその人がわかる」と何かに書かれているのを読んで、改めて自分を知ろうと思い、自分の本棚を眺めてみました(しかし、見れば見るほど、我ながらわけのわからない本棚だなあ。頭の中味が思いやられます・・・)。

一応,経済学の本が多いことは多いのですが、その隅っこにひっそりと佇む柏祐賢『農学原論』(養賢堂、1962年)が目にとまりました。

同書は、DPLが生まれて初めて読んだ専門書です。458ページある大著ですが、新古典派の経済学に目覚める前の農学部1年生のときに読みました(愛妻と出会うはるか昔の話)。

著者の柏氏は農業経済学者で、京大教授(農学原論講座の初代教授)を務められたあと、京都産業大学の学長と理事長を長く務めておられた方です。

私は全然世代が違いますので、教わったことはおろか面識もありませんが、何となく偉い先生なんだと思い、タイトルの厳めしさもあり、真っ当な農学徒になることを目指していた若きDPLは、最初にこの本を手にしたのでありました。

その当時に十分理解できていたのかは、今となってはわかりませんが、とにかく大学1年生としては、「1冊の専門書を最初から最後まで読み通した」ということで満足してしまいました。

しかしながら、この書物から学んだ農業の特質に関する議論や農学の科学的特質に関する議論は、今もDPLに影響を与え続けているような気がします。若い頃の読書は大事ですね。

この本を改めて引っ張り出して、眺めている内にいろいろな記憶が蘇ってきました。しばし、感傷にふけることにします。


---再掲ここまで---

「本棚の乱れは心の乱れ」と、最近、また我が本棚を眺めてつくづく思うのであります。

これは素晴らしい

何日か前に、経済学部生の必読書を紹介しました(下の方に記事の再掲あり)。

そのうちの一冊である齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』(有斐閣、2010年)の新版がいよいよ4月に刊行されるようです。実に素晴らしい!待ち遠しい!

さらに素晴らしいのは、同書で用いられているデータの改訂版が定期的にネット上で公開されているところ。

筆頭著者の齊藤誠先生のHP(http://www.econ.hit-u.ac.jp/~makoto/)にアップされています。

と言うわけで、ついこの間の記事だけど、念のため過去記事再掲だ。

---ここから過去記事再掲---

学生さんはそろそろ春休みに入った頃だと思いますが、みなさ~ん勉強してますか?大学生の勉強は長期休暇中が本番ですよ~。

さて、経済学部生は、あれこれ落ち着きなく手を出すくらいであれば、大学4年間でとりあえず次の2冊をマスターすることを目指したらどうでしょう?(経済学部長としての公式見解ではないYo!)。

神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社、2014年。
齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』有斐閣、2010年。

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「学生時代にこの2冊をマスターすれば、経済学士を名乗っても恥ずかしくないのではないか?」とボクは思うわけです(と愛妻にも言っています。ちなみにボクは農学士)。

もちろん、「他の勉強をしなくて良い」と言っているわけではないので、そこらへんは間違えないように。

2冊併せて1200頁ぐらいになりますが、意欲のある学生なら一年生からでも読めると思うし、何度も読み返してじっくり味わうといいと思うよ。


---再掲ここまで---

この記事、ワタクシのブログでは珍しく拍手数が10を超えています(訪問者数が一日20人前後の閑散ブログなので10を超えると大変なものなのだ)。訪問者の意識高いな~。

ボクはこれで勉強したんだ

昨日はお勧め教科書の話題でしたが、ボクが学部生(経済学部ではなく農学部生だったけど)のときにはこれで経済学を勉強したんだ。

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読み終わったのは修士入学直前だけど(汗)。

あれ?そう言えば、この教科書については以前も書いていたな~と言うわけで、過去記事再掲です。

---ここから過去記事再掲---

ワタクシの研究室の少し古い本が並んでいる一角です。

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この一角に特に用は無かったのですが、仕事の合間に机上の愛妻の写真を眺めていたら、急にこの一角が気になりました(あまり脈絡はありませんが)。

学生時代から持っている本がほとんど。特に、右から三冊目のヘンダーソン&クォント『現代経済学』(小宮隆太郎・兼光秀郎訳、創文社)にはお世話になりました。

このヘンダーソン&クォントは、タイトルこそ「現代経済学」ですが、「ミクロ経済学」に限定した内容となっています。学生時代に中級のミクロというと、コレと岩波書店の『価格理論』三部作が標準だったような記憶があります(岩波のモダンエコノミックス・シリーズの奥野&鈴村も既に出ていたっけ?)。

まあ、農学部生が読むような本ではありませんでしたが、少し背伸びして読んでいました(経済学部生だったら上級学年で普通に読んでたのかな?)。院に上がる頃に読み終えて、修士の間は、もっぱらVarianのテキストを読んでいたなあ。しかし、MGWなんかを読んでいる今の院生を見ると尊敬してしまうな。

それにしても、箱入り本って良いよねえ。「変色」さえ愛着の証のように見えるもんね(森嶋の『資本主義経済の変動理論』はだいぶ草臥れたものを古本で買いましたので、見かけほど愛着はないけど・・・)。

「小さな本棚一つに収まる程度に蔵書を限定するとすれば何を残そうかな?」と時々考えますが、ヘンダーソン&クォントはその候補の一つ。でも、最終的に残す本って、小説とか歴史書とか鉄道書の類がほとんどで、経済学書は極端に少なくなりそうだなあ。


---再掲ここまで---

ああ!それから、卒業して社会人になって何年か経つと、たぶん勉強がしたくてたまらなくなるYo!これ、多くの卒業生が語るところだから間違いない。台詞も決まっていて「学生時代にもう少し勉強しておけばよかった」

みなさ~ん勉強してますか?

学生さんはそろそろ春休みに入った頃だと思いますが、みなさ~ん勉強してますか?大学生の勉強は長期休暇中が本番ですよ~。

さて、経済学部生は、あれこれ落ち着きなく手を出すくらいであれば、大学4年間でとりあえず次の2冊をマスターすることを目指したらどうでしょう?(経済学部長としての公式見解ではないYo!)。

神取道宏『ミクロ経済学の力』日本評論社、2014年。
齊藤誠・岩本康志・太田聰一・柴田章久『マクロ経済学』有斐閣、2010年。

教科書_convert_20160207204535

「学生時代にこの2冊をマスターすれば、経済学士を名乗っても恥ずかしくないのではないか?」とボクは思うわけです(と愛妻にも言っています。ちなみにボクは農学士)。

もちろん、「他の勉強をしなくて良い」と言っているわけではないので、そこらへんは間違えないように。

2冊併せて1200頁ぐらいになりますが、意欲のある学生なら一年生からでも読めると思うし、何度も読み返してじっくり味わうといいと思うよ。

ほほぅ

ほほぅ。

アマゾン

ボクもそうですYo!と言うわけで、つい先日の過去記事再掲。

---ここから過去記事再掲---

アマゾンに予約していた本がたまたま二冊同時に届きました。横山和輝『マーケット進化論』と齊藤誠『経済学私小説 <定常>の中の豊かさ』。

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どちらもだいぶ前から楽しみにしていたんだ。前者は特に第9章(交通のイノベーション)が楽しみ。後者は、著名な経済学者による風変わりな小説。愛妻にも興味を持って貰えるかも知れない。

でも、ゼミ生の卒論を20編ほど読まないといけないので、それを置いておいて読み耽るわけにもいかないなあ~。

まあ、いいや。お仕事優先!


---再掲ここまで---

さて、1月16日からの連続出勤(出張含む)は昨日でお仕舞い。ただ、4年生の成績報告の締切が月曜日なので、日曜日には作業を完了しないといけないなあ。それが終わったら、読み始めよう。

今年は「寝ない自慢」はしない!

今年に入ってから土日も含めてず~っと朝型生活を送っています(と言っても平均的な勤め人が起床するような時間に起床するだけの話)。もちろん、自分の意志ではなくて、諸般の事情によります。

しかし、元来、ボクは典型的な夜型人間なのです。

どの程度に夜型かと言えば、就寝前に仕事関係者にメールを出したら、「先生も私と同じ早起きなんですね!」と即返事が返って来て一寸困惑したことがある程度に夜型です(このときは、美しい誤解のままにしておきましたが・・・)。

まあ、そう言うわけで、典型的夜型人間としては、朝型生活は一寸具合が悪いのであります。要するに、就寝時間は夜型のままで、起床時間を朝型にしているために、極端な睡眠不足に陥っています(いるはず)。

さすがに、ショートスリーパー(上には上がいるので大したことはありません)のボクでもキツイはずなのですが、ひと月も続けると、何となく慣れてくるのです。と言うか、疲れているのか疲れていないのか自分では一寸わからないのが今の状態です。

と書いたところで、去年の今頃も同じような記事を書いていることに気付いたぞ(汗)。

---ここから過去記事再掲---

今日は期末試験最終日。やった~。

8日間だったけど、睡眠時間が2時間が1週間続くのは流石にキツイ。まあ、昨日も書きましたように、夜型生活のまま朝型生活に突入したのでありますから、自分の責任だというのは分かっています(可哀相なのは愛妻)。

しかし、期末試験は終わっても、二月三月は、会議等が多い(幸い、成績評価はほぼ終了)。まあ、四月まで授業が無いのは大変有り難いので、空いている時間は、せいぜい研究や充電のための勉強に充てたいなあ~。

そうそう、勉強と言えば、二階堂先生の名著『経済のための線型数学』を読み直そうと思っています(そう言えば、昨日は期末試験の監督詰所で、経済数学が話題になったなあ~)。

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小さな本ですが、かつて線型経済学を志す人には必読の書物でした(数理マルクス経済学を勉強する人にも)。ボクは分厚い本が好きですが、この本はコンパクトだけど大好きです。今は古本でも入手困難な様ですが、復刊する価値はあると思うなあ。

この本を再読してから、塩沢先生の『リカード貿易問題の最終解決』を読むつもりです。そう言えば、『経済のための線型数学』のAmazonのカスタマーレビュー、「忘れられた経済数学の名著」と題して塩沢先生が書いておられるではありませんか!(今気が付きました)。

---再掲ここまで---

この去年の記事と違うのは、今年はこの状態がひと月続いていることかなあ~。しかし、「寝ない自慢」はあまり褒められたものではありません(反省)。「寝ない自慢」はこれっきりにします。

色々ありますが12月です

小島寛之氏の新刊『完全独習ベイズ統計学入門』(ダイヤモンド社)を読んでいますが、これ分かり易いなあ~。今まで読んだベイズ統計の入門書の中では一番分かり易い。授業でも使える感じ(と言っても、ボクはベイズ教える機会無いけど)。

と言うわけで、関係無いけど、小島寛之氏の本(ボクは小島氏のファン)に言及した過去記事を貼りましょう(ちょっと色々あって帰宅が遅れたので、日付変更前に記事が書けなかったんだよ)。

---ここから過去記事再掲---

まだ愛妻不在なので,昨日の夕食も一人で学食で済ませました.侘びし~.愛妻からのメールだけが楽しみです.

さて,隙間時間に小島寛之『文系のための数学教室』(講談社現代新書,2004年.ちなみにハウツー本のようなタイトルですが,その類の本ではありません.所謂理系の人が読んでも面白い本だと思います)を読んでいたのですが,「距離空間」についての解説の中で,次のような言葉が紹介されていました.

『狭い日本の国土をもっと広く使うためには,すべての電車の速度を半分に落とせばいい.そうすれば,国土を今の四倍に使うことができる』(同書p.101)

これは,小島氏の師匠の宇沢弘文氏の言葉だそうです(宇沢氏は経済学界のビッグネームですね.DPLは大学院生時代に一度だけ宇沢氏のご講演を聴いたことがあります.司会は佐和隆光氏でした.考えてみれば豪華なメンバーですね.あれは大学祭の企画だったかな?テーマは忘れました).

要するに2地点間の距離を「時間距離」で測るならば,電車の速度を半分にするということは,2地点間の距離が2倍になるということであり,すべての地点間の距離が2倍になるということは,面積はその2乗,すなわち4倍になるという理屈ですね(と言うような解釈を小島氏は書いていました.間違って要約していましたらごめんなさい).

一瞬,「うん?」と騙されたような気分になる理屈ですが,小島氏は以下のように『単なるしゃれや皮肉ではない』と書きます.

『たとえば,東京と名古屋が2時間で結ばれなければ,東京-名古屋間の移動中,どこかで中継や休憩が必要となり,そこに自然に宿場町が栄えるでしょう.あるいは,工場や企業も誘致されることになるでしょう.なまじ東京-名古屋間が短時間で結ばれていると,経済はその2都市に集中し,間の土地は不毛地帯になりかねません.高速移動の発明は必ずしも豊かさを約束するものとはいえない,そんな問題意識が宇沢の論の背後にあるのだと理解しています』(同書p.103)

宇沢氏の真意が小島氏の言う通りであるとすれば,これは傾聴に値するご意見であると思います.地域開発を大学で講じている身としましては,チクチク刺激されるものを感じます.以前このブログで書いた地下鉄や飛行機に感じているDPLの違和感にも通じるような気もします.もう少し,掘り下げて考えてみたくなりました.


---再掲ここまで---

やっぱりチクチク来るなあ。

これは足許を見られているかなあ?

またまたエコノメの教科書ネタであります。

Hayashi(林文夫)の"Econometrics"は定評のある大学院レベルの教科書で、内容も素晴らしいのですが、何しろ嵩張るし重い(写真中央のように研究室の書棚でも存在感を発揮中)。

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「電車の中でも読みたい。でも持ち歩くと鞄が重くなり肩が凝る」と思い、キンドル版を入手しようと、アマゾンを見てみましたら、ハードカバー7050円に対してキンドル版は8610円。キンドル版の方が1600円も高い!

このHayashiの"Econometrics"、洋書にしてはリーズナブルな価格設定なのに、キンドル版の価格設定は理解出来ません。「いつも持ち歩いて勉強したい」という読者の切実な向学心に付け込んでいるのでしょうか?

しかし、これで驚いてはいけません。Greeneの"Econometric Analysis"の第7版なんて、ペーパーバックが12005円であるのに対し、キンドル版はその2倍近い20075円!

完全に足許見てますなあ~。これに比べれば、Hayashiのキンドル版の価格設定は良心的に見えます(紙版より高いのが引っ掛かるだけで安いとは思うよ)。

Greeneは第4版のペーパーバックを持っていますが、何だか嫌になって新版を買うのを止めました。Hayashiのキンドル版はまだ購入を迷っているよ。

ところで、以下のような過去記事を書いていることに今頃気が付いた。2013年9月の過去記事です。

---ここから過去記事再掲---

まだまだ発展途上の電子書籍ですが、DPLには既に手放せない存在になっています(愛妻にも布教中ですが・・・)。

ところで、「電子版の価格<紙版の価格」とDPLは認識してきましたし、たぶん、皆さんも同じように認識されていることでしょう(たまに、「電子版の価格=紙版の価格」という、許し難い出版社もありますが・・・)。

ところがであります。今日、電子版も欲しいなあと、Fumio Hayashiの"Econometrics"(経済学徒にはお馴染みの定評ある大学院レベルの計量経済学の教科書です)をKindleストアで見ていましたら、以下の事実に気が付きました。

Kindle版  ¥ 6,849
ハードカバー ¥ 4,620

Kindle版の方が紙版(しかもハードカバー)より5割近くも高い!(@_@)。紙版はただいま20%割引セール中ということもありますが、それでも割引前の価格は5811円でKindle版より遥かに安いのだ。

一気にダウンロードする気が失せてしまったではないですか!紙版を持っているので、もういいや!(嵩張る本で持ち運びに不便だけど)。


---再掲ここまで---

これを読むと、たった2年間でも値上がりが激しいことがわかります。

何年か前までは、アマゾンで洋書をバンバン買っていたけど(同じ本でもバージョンアップすると買ってた)、今は余程必要じゃないと買わなくなっちゃったなあ。

来年度のゼミ生が確定しました

勤務校で、来年度のゼミ生の選考が進んでいますが、ボクのゼミも何とか二次選考までのところでメンバーが確定しました。

今年は結局24人採ることに決めたのですが(本当は10人前後が良いんだけどね)、「統計をしっかりやるぞ~」と要項で脅したので(このブログでも「統計オタクになろうぜ」と書きましたね)、「今年は激減だろう」と見込んでいたのですが、例年並みの応募者がいました。有り難いことです。

と言うわけで、「教科書をそろそろ決めないとなあ~」と思うのですが、以下のような教科書はどうかなあ。

教科書_convert_20151115144143

写真の中の手前の本は、巷で大変評判の良い最近出たばかりの計量経済学の教科書。その後ろは、フリーの計量経済分析ソフトであるgretlを使用した計量経済学の入門書。どちらも良い教科書だよね(ちなみに、前者の著者は労働経済学者、後者の著者は人口経済学者です)。

ボクはgretlが好きなので、どちらを教科書にするにしても、gretlで実際に学生さんに分析を試みて貰う予定にしています(それに、ソフトはフリーじゃないと、卒業後も同じ環境で分析出来ないからねえ)。

gretlの公式サイトはこちらです。
http://gretl.sourceforge.net/

それにしても、gretl小僧のボクは、「もう少しgretlが普及しても良いんじゃないか?」と思っています。ちなみに、前任校で農業経済専攻学生向けの計量経済学の授業を担当していた時は、gretlで分析を実践して貰いました。

もちろん、ボクのゼミは、計量経済学のゼミではないので(ウチは「食の経済学」というテーマだYo!)、この後、農業経済や食料経済の研究に進みます。

ところで、実は今までは、ボクのゼミは、どちらかと言うと理論や計量に関心が薄いゼミ生が多かったため(現実問題への関心はもちろんあるけど)、「自分で原理を理解していない手法は使うべきでない」と言うことで、卒論で計量的方法を使うことを奨励して来なかったのです。

しかし、卒論のテーマは多様で良いのですが、単に既存文献を整理したものが多くなってしまい、記述統計すら自分でやらないで文献やネットからの引用で済ます学生さんが増えて来まして、「そんなんでいいのか?」とちょっと反省してしまったのであります(教員の責任だよね)。

とにかく、最低限の分析スキルは身に付けて卒業していただけるよう努力します。

愛妻との食卓の話題もエビデンスを重視します(嘘)。

どうせボクはミーハーさ

天の邪鬼なので皆が注目している本は買いたくないのですが、我慢できなくなって、今年のアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞の受賞者ディートン先生の『大脱出』(みすず書房、2014年)を買ってしまったであります。

大脱出_convert_20151014214719

ジュンク堂のでっかいお店に行ったのですが、見当たらなくて(閉店間際だったので探し損ねたかなあ)、ダメもとで行ったブックファーストの小さいお店にありました。

しかし、みすず書房はピケティも売れたし、幸運でしたね。この本もきっと売れると思うよ(それに、ノーベル賞を抜きにしても、とても良い本であることは間違いありません)。

それにしても、ノーベル賞受賞者の著作をすぐ買うなんて、我ながらミーハーだなあ~(愛妻からも時々ミーハーと揶揄されるけど本当だ)。

また関数電卓を買ってしまった

CASIOのfx-JP900がネット上で話題だったので、関数電卓小僧のボクは衝動買いしてしまいました。

電卓2_convert_20150925160425

ご覧のように表計算が出来ます。まあ、スマホやタブレットで表計算が出来る時代に狭い電卓の窓でわざわざ表計算をしなくても良いのですが、気になる機能だよね。

それにしても、関数電卓には科学憧れ少年の心をくすぐる何かがあります。それにソーラーで動くので、電源を喪失するとただのお荷物と化するタブレットやPCとは違って、関数電卓は真の意味での知的武器なのであります。

「紙と鉛筆とソーラー電卓があれば、後は何も要らない」と大見得を切りたいなあ。

ところで、関数電卓って、結構このブログの話題にしていますね。たとえば、以下のような過去記事。

---ここから過去記事再掲---

少年時代,シャープの関数電卓ピタゴラスのテレビCMを見て憧れて以来(名前が良いですね.科学に憧れる少年の心をくすぐります),何となく関数電卓というものが気になる存在であり続けています.パソコンを数台保有している現在でも変わりません.

複雑な計算はコンピュータにお任せの時代に,「今更関数電卓?」と思われるかも知れませんが,エンジニアの間では関数電卓は健在ですし,ポケットからサッと出して直ぐに科学技術計算ができる関数電卓は,今後も無くならないでしょう.

そういうわけで,関数電卓(CASIO fx-993ES)をまた買ってしまいました(もう何台目かなあ~).100円ショップで電卓が買える時代に,5000円近くしましたが,ソーラーで動きますし,数式が自然に近い形で表示されるNatural Displayで,なかなか気に入っています.愛妻の前でサッと取り出して格好をつけたりしています.

ついでに,関数電卓の能力をとことん引き出してみようと思い立ち(今まで説明書も見ないで適当に使ってきたので),下の写真の本も買ってしまいました.

関数電卓135_convert_20120225172128

Amazonの内容紹介を引用しましょう.

本書は、関数電卓の使い方を基礎から丁寧に説明しており、かつ三角関数や対数など大学教育で必須の概念を関数電卓を通じて学ぶことができる、いままでにないテキストです。/平易な文章とイラストや図解により、初学者でも理解できる内容になっています。/ぜひ本書を活用して、関数電卓のポテンシャルを引き出し、延長された頭脳として使いこなしてください。 (引用おわり)

類書がなかなか無いので貴重な一冊ですが,期待以上に面白い本でした.著者の遠藤雅守氏は東海大学理学部准教授を務める応用物理学者で,物理の分野の計算例が多いのですが,文系読者にも十分楽しめます(と思います.でも数式アレルギーの人にはどうかな?).

関数電卓を使いこなすための実用書としても利用価値が高いのですが,科学技術計算の周辺の話も含めた科学読み物としても秀逸の出来だと思います.

ついでに,遠藤氏による「関数電卓博物館」というサイトも非常に面白いので紹介しておきましょう.
http://teamcoil.sp.u-tokai.ac.jp/calculator/Museum/index.html

産業考古学的にも興味深いものです(過去の計算機は,産業考古学の分野では産業遺産として扱われます).一見の価値ありですよ.

ところで,物理学者のフェルミは計算尺の達人としても有名ですが(遠藤氏の著書でも「はじめに」にこの話が出てきます.計算尺は奇しくも関数電卓に駆逐されましたが),計算尺のようなローテク道具で高度な計算をこなす姿はとても格好良いと思います.関数電卓を使いこなす姿もそれに通じるところがあるように思うのですねえ.

『関数電卓で学ぶ経済学』のような本を書いてみたいな.

書誌データ:
http://www.amazon.co.jp/dp/4863340281/


---再掲ここまで---

この記事は2012年2月に書いたものなので、前回CASIO fx-993ESを買ってから2年は経っているな~。衝動買いの罪悪感が少し減りました。しかし、『関数電卓で学ぶ経済学』は1文字も書いてないし、そんなことを思ったこと自体今思い出した(苦笑)。
プロフィールなど

Author:プリティラヴ博士(DPL)
くちびる4_convert_20091214215454
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いまも愛妻に心のトキメキを覚えるハート庵主人・プリティラヴ博士(DPL)が,皆さまに「愛」の御福分けをいたします.愛妻家および愛妻家ファン必読!過去記事の一覧はこっちだよ.
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DPLのプロフィール:愛妻家,甘党男子,散歩家,鉄道青年,活字中毒者,長髪ピンク野郎,英国かぶれ,農学博士,自称経済学者,大学教授(もと経済学部長),馬術部長(残念ながら乗馬経験はありませんが,象にはインドで乗りました)など.主に大阪周辺をチョロチョロしています.

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