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ありのままに

『日本経済新聞』日曜版の連載記事の一つに福岡伸一「芸術と科学のあいだ」がありますが(毎週すごく楽しみにしているYo!)、この間の回で印象に残る箇所がありましたので、引用しましょう。

福岡氏が、フェルメールの『絵画芸術』の実物を見るために、ウィーンの美術史美術館を訪れたときの話です。

(前略)小さな展示室に入ると、私は一瞬たじろいだ。予想していたものより、ずっと地味で、ぼんやりくすんですら見えた。鮮やかな緑色だったはずの冠は、褪(あ)せて灰色になっていた。/美術館の修復担当の女性はこう話す。「古い絵の修復には難しい問題が含まれ、私たちは解釈をしないよう自制しています。時間とともに失われたものを取り戻すのではなく、これ以上の劣化をできるだけ防ぎ、経年変化をありのままに受け入れる。時間に対するこの考えは、私たちの街ウィーンのフィロソフィーと言っていいかもしれません」(『日本経済新聞』2014.7.27付36面。下線は引用者)

この下線の部分、とても共感します。日本国内の歴史的景観が、あまりに綺麗に整備され過ぎているときに、ワタクシが感じる「違和感」に通じるものがあると思いました。

ワタクシが今特に関心を持っている「産業遺産の保存のあり方」の問題にも関係しそうです(ただ、ワタクシの場合は「単なる廃墟趣味」と言われそうですが・・・)。

それはともかく、愛妻と一緒にウィーンに行ってみたくなってしまったではないですか!(実は、まだオーストリアそのものに行ったことが無いんだよねえ)。そう言えば、ウィーンには憧れの国際応用システム分析研究所(IIASA)もあるなあ。
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Author:プリティラヴ博士(DPL)
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いまも愛妻に心のトキメキを覚えるハート庵主人・プリティラヴ博士(DPL)が,皆さまに「愛」の御福分けをいたします.愛妻家および愛妻家ファン必読!過去記事の一覧はこっちだよ.
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DPLのプロフィール:愛妻家,甘党男子,散歩家,鉄道青年,活字中毒者,長髪ピンク野郎,英国かぶれ,農学博士,自称経済学者,大学教授(もと経済学部長),馬術部長(残念ながら乗馬経験はありませんが,象にはインドで乗りました)など.主に大阪周辺をチョロチョロしています.

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