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急に芹沢光治良が読み返したくなった

時々、発作的に既読本を読み返したくなります。

ここ数日、芹沢光治良の自伝的大河小説『人間の運命』をもう一度読み返したくて仕方がないのであります。

ボクの書斎には、中学生の時から読んでいるボロボロになった新潮文庫版全7冊(もとの単行本14巻分)が収まっています。

壊れそうなので、買い直そうかと思ったのですが、新潮文庫版はもう絶版なんですね・・・と思ったら、「完全版全18巻」が勉誠出版から出版されているではないですか!

知らなかった。愛読書に挙げていたのに恥ずかしい。しかも、2年前に出ているではないですか!見逃していたなあ~。何ということだ。

「4巻も増えている!」と思ったけど、2巻は別巻なんで(名作『愛と知と悲しみと』も入っています)、純増は2巻かあ。それでも凄いや!

出版元の勉誠出版の、刊行開始の告知文を引用しましょう。

---以下、勉誠出版のサイトから引用---

作家歴30年の芹沢光治良は、『巴里に死す』のフランス語訳を出版し、世界的な名声を得てノーベル賞候補にもノミネートされていた。

しかし、余命をかけて「生涯の作品」を残すべく、文壇活動を停止して昭和37年から43年(1962~1968)の約7年をかけて全14巻にわたる『人間の運命』を専心執筆した。

刊行と同時に大ベストセラーとなり、芸術選奨文部大臣賞・日本芸術院賞を受賞。

だが、最晩年まで作品の完成度を追求して構想を練り直し、加筆・推敲を重ねて全16巻とした。芹沢は全16巻での完全版の刊行を終生念願したが、生前は実現せず、遺族の元に手沢本が残された。

そして今年(2013年)、芹沢光治良の没後20年を記念して、手沢本を底本として、『完全版 人間の運命』を芹沢本人が念願した全16巻に、関連して執筆した2作品を合わせた全18巻で初めて刊行される。


---引用終わり---

もう没後20年以上になるのか・・・。長生きされたからか、「亡くなられたのはそんなに昔ではない」という意識でいたのですが・・・。

全18巻、まとめて購入しても34922円かあ(高くは無いと思います)。冒頭に書いたように、文庫がボロボロになってしまったので買い直すには良い機会かも知れないなあ。

ちなみに、既に閉鎖したボクの旧HPで、この作品のことを書いていますので、ついでに、長いけど、ちょっと引用しておこうかな。

---以下、ボクの旧サイトからの引用---

中学生の頃からの愛読書です(最初は単に「長い小説だから」と言う理由で手を出しました).手垢にまみれ,もうボロボロです.芹沢本人がモデルである主人公・森次郎の成長を描く大河小説です.私はこの手の大河小説がどうも好きなようで,まったく毛色は異なりますが,明治・大正・昭和を生き抜いた一人の女性の人生を描く船山馨「石狩平野」も大好きで何度も読み返しておりますし,井上靖の「北の海」ほか自伝(?)三部作(+「あすなろ物語」)も大好きです(多くの人が愛読書だと言うので,天の邪鬼の私は何となく言いたくないのですが,司馬遼太郎「竜馬が行く」なども「好きです」と小さい声で言っておきます).あるいはパールバックの「大地」を小学生の時に読んで感動した記憶もあります.

 「人間の運命」に話を戻しますと,主人公・次郎(芹沢)は一高・東大経済学部を経て,農商務省に入省し,その後,中央大学講師(貨幣論)を経て,最後は作家専業となります.私はこの本で初めて理工系だと思っていた農学部には農業経済学(農経)という奇妙な分野が存在することを知りましたし(次郎の農商務省の同僚として農経出身者が登場),作中には石黒忠篤も登場し,戦前の日本農政史を知る上でも面白い本だと思います.多分,私の進路に,色々な意味で最も大きな影響を与えた書物ではないかと思います.旧制高校生の実態も良くわかります.中高生の私は,読みながら,旧制高校生って「青臭いな」と思ったり,彼らのエリート意識に鼻持ちならぬものを感じたり,逆に「なんて大人なんだ」と思ったりした記憶もあります.

時間ができましたら,また「一挙に」読み返したいと思っています(最後に読み返したのは,就職を目前にした大学院生のときで,チビチビではなく,一挙に読み返しました).大河小説は一気読みに限ると言うのが私の意見です.


---引用終わり---

そう言えば、愛妻と結婚してからは、まだ『人間の運命』を読み返していなかったな。本当に、「そろそろ」という感じだなあ。
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いまも愛妻に心のトキメキを覚えるハート庵主人・プリティラヴ博士(DPL)が,皆さまに「愛」の御福分けをいたします.愛妻家および愛妻家ファン必読!過去記事の一覧はこっちだよ.
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DPLのプロフィール:愛妻家,甘党男子,散歩家,鉄道青年,活字中毒者,長髪ピンク野郎,英国かぶれ,農学博士,自称経済学者,大学教授(もと経済学部長),馬術部長(残念ながら乗馬経験はありませんが,象にはインドで乗りました)など.主に大阪周辺をチョロチョロしています.

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