FC2ブログ

学問とは最高の道楽である

昨日、「研究者は素人さんに面白がっていただけるような研究成果を出してナンボ」と書きましたが、梅棹忠夫氏の右に出る人はいないとボクは思うのです。

と言うわけで、過去記事再掲です。つい最近書いた気になっていたけど、4年以上前の記事です。

---ここから過去記事再掲---

昨日は久しぶりに愛妻と長距離散歩をしたせいか,体調がすこぶる良いDPLであります.

このところ鉄道話が続きましたので,今日は趣きを変えまして,本の紹介をいたしましょう.

皆様ご承知の通り,梅棹忠夫氏(民族学者と言う枠では括りきれない「知の巨人」ですね)が今夏に90歳でお亡くなりになられました.今日ご紹介します『梅棹忠夫語る』(日経プレミアシリーズ)は,梅棹氏がお弟子さんである小山修三氏を相手に,死の直前まで語られた内容をまとめたものです.

梅棹_convert_20101018144541

本当は,同じ日経プレミアシリーズに入っております小峰隆夫『人口負荷社会』を買うつもりで,書店の書棚を眺めていたのですが,その時に,たまたま本書を見つけまして,中も見ないで(梅棹氏の本を読んで「ハズレ」と思ったことが無いので)一緒に買い求めました.

新書で字も大きいので,あっと言う間に読み終えることが出来る分量です.実際,隙間時間だけですぐ読んでしまったのですが,でも,これが最後の「梅棹節」かと思いますと,最後の頁が近付くにつれて,読み終えてしまうのが本当に惜しいと感じました.

内容的には,これまで梅棹氏が色々な書物で書かれてきたことと重なる部分も少なくないのですが,師弟の掛け合いが実に楽しく,本書を特徴あるものにしています.時々,話の肝になる部分の活字のポイントを大きくしているのですが,それが実に良いタイミングで(多分,小山氏のセンスなのでしょう),一緒に座談の輪に入っているような気にさせてくれます.

色々,心に残る言葉が本書には載っています.例えば,章のタイトルにもなっています『君,それ自分で確かめたか?』(第1章),『できない人間ほど権威をかざす』(第8章)などです(特に,後者は自戒の言葉としたいなあ).それに,小山氏が『新渡戸稲造が書いた『武士道』という本なんか,どう思うんですか?』と尋ねた際の,『読んでへん』という梅棹氏の回答が痛快です(p.169.この『読んでへん』の部分は,本書の中でも活字が大きくなっています).

また,『学問とは最高の道楽である』(第6章のタイトルにもなっています)という言葉は,DPLが日頃,学生さんに言っております「学問は人生最大の娯楽」と殆ど同じです.自分ではオリジナルのつもりでいましたが,多分,DPLは知らない間に梅棹氏の著作の影響を受けていたのでしょう.

梅棹氏の『東南アジア紀行』は,DPLの学生時代からの愛読書です(DPLの実名サイトでも紹介しています).本書を読み終えて,自伝『行為と妄想』と共にに再読したくなってきました.

それにしても,寂しいな.

書誌データ
http://www.amazon.co.jp/dp/4532260973/


---再掲ここまで---

「学問とは最高の道楽である」、いい言葉ですね。
スポンサーサイト



コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

プロフィールなど

Author:プリティラヴ博士(DPL)
くちびる4_convert_20091214215454
--------
いまも愛妻に心のトキメキを覚えるハート庵主人・プリティラヴ博士(DPL)が,皆さまに「愛」の御福分けをいたします.愛妻家および愛妻家ファン必読!過去記事の一覧はこっちだよ.
--------
DPLのプロフィール:愛妻家,甘党男子,散歩家,鉄道青年,活字中毒者,長髪ピンク野郎,英国かぶれ,農学博士,自称経済学者,大学教授(もと経済学部長),馬術部長(残念ながら乗馬経験はありませんが,象にはインドで乗りました)など.主に大阪周辺をチョロチョロしています.

--------
DPLへのメールは,ここ(←メールフォーム)から出してね!


P1020343_convert_20090925225456.jpg

DSCF4284_convert_20100217093716.jpg

一日一回,下のバナーを押して下さいますと,DPLはとても喜びます.

カテゴリ
カテゴリごとのインデックスを頭に付けましたので活用してね!
最新記事
全記事の一覧

全ての記事を表示する

リンク
このブログをリンクに追加する
FC2カウンター
カレンダー(見たい日付をクリック)
<< 08
2021
>>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新コメント
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: