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『炭鉱往歳-本田辰己写真集』 が来た

注文していました本田辰己・乾由紀子『炭鉱往歳-本田辰己写真集』 (れんが書房新社、2000年)が届きました。

届け先を大学にしましたので、会議と会議の合間に手に取ることができました。古本で買いましたが、状態も悪くありません(値段も半額ぐらい)。

次の会議が始まるまで、待ち切れずに開きました。

炭鉱_convert_20151028191306

期待通りに素晴らしい。

特に、ボタ山の写真で始まるところが嬉しい(ちなみに上の写真もボタ山が背景になっていますが、それとは別写真)。

写真に添えられた次の会話(p.2)も印象的です(以下引用)。

―本田さん、ボタ山ってどんなん?
―そうやなあ。ただの山やないで。毎日みんなで流した汗とか血の積み重なった形みたいなもんに感じる。そやから、山が高かったら高いほど、頑張った気がするんや。


この写真集の対象は筑豊の貝島炭鉱です。写真を撮影された本田氏は、1942年から62年まで貝島炭鉱第六坑に勤務されました。

巻末の乾由紀子氏の「この写真集の試み」によれば、本田氏が撮りためた写真を一旦すべて乾氏が預かり、選択し、「炭鉱の閉山間もない頃の風景から始め、多くの人間たちの表情が垣間見える活気づいていた時代へと立ち返り、最後にゆっくりと生まれ変ろうとする現在の町へと流れる」(p.140)ように構成されたそうです。

時間軸に沿っていない構成ですが、面白い試みではあると思います。今度は会議と会議の合間ではなく、時間を作ってじっくりと鑑賞したい。

それにしても、貝島炭鉱は、その遺構を調べに何度か訪れたことがありますので、寂れてしまった姿しか知らないワタクシには、炭鉱が生きている頃の写真は大変興味深いものがあります。

人々の営みが活写された写真を拝見していますと、遺構と言うものはあまりにも寡黙だと思います。寡黙な遺構にいかに語らせるかが産業考古学なのだとは思うのですが、ワタクシも頑張らなければなりません・・・という気になりました。

そのうち、ハート庵にも持ち帰って、愛妻にも見せてあげよう。どんな感想を持つかな?
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Author:プリティラヴ博士(DPL)
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いまも愛妻に心のトキメキを覚えるハート庵主人・プリティラヴ博士(DPL)が,皆さまに「愛」の御福分けをいたします.愛妻家および愛妻家ファン必読!過去記事の一覧はこっちだよ.
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DPLのプロフィール:愛妻家,甘党男子,散歩家,鉄道青年,活字中毒者,長髪ピンク野郎,英国かぶれ,農学博士,自称経済学者,大学教授(もと経済学部長),馬術部長(残念ながら乗馬経験はありませんが,象にはインドで乗りました)など.主に大阪周辺をチョロチョロしています.

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