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最近みんな来ないな

最近、このブログへの訪問者が激減しております。カウンタの不調でなければ由々しき事態です。まあ、このブログあまり面白くないんだろうなあ~(自嘲)。

と言うわけで、もう淡々と進めます。どうでもいいや(自暴自棄)。

昨日、小島寛之氏の『完全独習ベイズ統計学入門』を少しだけ紹介しましたが、ベイズと言えば、この本も分かり易かったなあ~。

---ここから過去記事再掲---

「統計学は楽しい!」と思わせる本に久々に出会いました.良書が多いハヤカワ文庫の『<数理を愉しむ>シリーズ』の一冊で,ゲルト・ギーゲレンツァー著,吉田利子訳『リスク・リテラシーが身につく統計的思考法-初歩からベイズ推定まで-』という本です(下の写真).

リスクリテラシー_convert_20100416153340

DPLは統計学者ではありませんが,昔からの下手の横好き的統計学ユーザーで,確率論や統計学のファンです.しかし,ファンの目から見ても,昔は確率・統計の入門書というと無味乾燥のイメージが強かったのですが,最近は良い本が沢山出ていますね.その中でも,本書は出色です.ダレル・ハフの『統計でウソをつく法』(講談社ブルーバックス)や佐藤信『推計学のすすめ』(同),小針あき宏『確率・統計入門』(岩波書店)等と並ぶ名著だと個人的には思います.

例えば,本書の中で次のような問題が提示されます.

ある地域で乳癌検診に参加する40歳から50歳までの自覚症状のない女性について,『これらの女性の一人が乳がんである確率は0.8パーセント.また,乳がんであれば,検査結果が陽性になる確率は90パーセントです.乳がんでなくても,陽性とでる確率は7パーセントあります.ある女性の検査結果が陽性と出ました.この女性が乳がんである確率はどれくらいでしょうか?』(p.71).

決して人工的な問題ではなく,医療の現場でありがちなシチュエーションです.似たような問題をどこかで見たことがあるような気もします.しかし,本書がユニークなのは,著者達はこの問題を現役の医師に出題してしまったことですね.当然,医師は正しい答えを導き出したと思うでしょう?しかし,意外にも解答はバラバラで,正答者は48人中わずか2人だったそうです.しかも「90%」と解答した医師が最も多かったのだとか(!).

統計学や確率論を囓ったことのある人なら,「ベイズの公式」を使って機械的に正答が出せるでしょう(DPLだって出せます).答えは「9%」です.医師の解答の最頻値である「90%」と比較しますと,正答の方は随分低いですね.しかし,「ベイズの公式」を使わなくても,一寸工夫すればもっと自然に答えを導き出すことが出来ます.それが,本書で強調されている「自然頻度」によるアプローチです.

恥を忍んで書きますと,DPLも「ベイズの公式」を初めて別の教科書で勉強した時はなかなか腑に落ちませんでした.何か誤魔化されている気にもなりました.しかし,今回本書を読み,「自然頻度」によるアプローチと対照させまして,頭のモヤモヤが随分と晴れてスッキリしました.

詳しくは本書を読んでいただきたいのですが,「目から鱗」間違い無しの内容のオンパレードです.それにしても,秀才揃いの医師の誤答からもわかりますように,確率を見積もったり,確率を飼い慣らすことは,どうも人間にとって苦手なことのようですね.

かくいうDPLも,確率を使わなければならない場面で,時々「こんがらがる」ことがあり,「何て自分は頭が悪いんだろう!」と思うことがありますが,人間が確率を苦手とするのは進化的理由によって当たり前であり,『人間の頭は自然頻度に適応している』という本書の件を読んで安心しました(なるほど!DPLだって「自然頻度」で説明されればよくわかるよ!).

ところで,実はこの本,2003年に『数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活』という別邦題で既に出版されていたのですね.全然気がつきませんでした(邦題は今回の方が飛躍的に良くなっていますね.「きっと"ダサイ"タイトルのせいで,アンテナに引っかからなかったのでしょう」と言い訳してみます.でも,amazon見るとレビューが一杯だな).

リスク・リテラシーは現代人の必須教養だと思います(「食の安全性」とか巷では良く話題になりますが,どれだけの人が正確にリスクを理解しているでしょうか).学生さんにも是非お勧めしたいな(ゼミで使っても良いね).愛妻にも勧めてみよう.

書誌データ
http://www.amazon.co.jp/dp/415050363X/


---再掲ここまで---

今頃気づいたけど、上の表紙は、行動経済学でも取り上げられる確率論の問題であるモンティ・ホール問題だなあ。でも、ボクはモンティ・ホール問題の説明を読んでもなかなか納得出来なかったのですが(ボク頭悪い?)、今回、小島氏の本の解説を読んで、やっと納得出来たYo!

そう言えば、話題の大栗博司『数学の言葉で世界を見たら―父から娘に贈る数学』(幻冬舎、2015年)でもベイズの定理が紹介されているよ。
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コメント

ご無沙汰しております

こんばんは。
ご無沙汰しております。
訪問はしていましたけど、仕事が忙しいためなかなかコメントする余裕がありませんでした。

私自身、業務多忙と体調不良からなかなか記事を更新できていませんが、ブログの常連の中にも、ブログ更新が停止していたり、訪問が途絶えたブログ等が最近増えた気がします。みんな忙しかったりするのでしょうね。
ある友人は、学生終えて社会人になったら「忙しくて」更新できなくなった人もいます。何事も続けるって、難しいことですね。

Re: ご無沙汰しております

LMさま

こちらこそご無沙汰しております。
私もいつも読み逃げで申し訳ないです。

愚痴っぽいことを書いてお気を使わせてしまったようで恐縮です。
そうですよねえ、皆さんお忙しいですよね。
そもそも、私自身、最近は過去記事を再掲してお茶を濁すことが多くなり反省しています(3週間休みが無かったので・・・と言うのは単なる言い訳ですが)。
本当におっしゃる通り、「続ける」のは大変で、典型的な三日坊主の私がブログを続けているのは奇跡的だと自分でも思います(しかし、質の低下傾向は自覚しています)。
まあ、こうなったら意地でも続けるしかないかなあ~という感じです。

LMさんも、どうかこれからも健康に気を付けてブログを続けて下さいね。


> こんばんは。
> ご無沙汰しております。
> 訪問はしていましたけど、仕事が忙しいためなかなかコメントする余裕がありませんでした。
>
> 私自身、業務多忙と体調不良からなかなか記事を更新できていませんが、ブログの常連の中にも、ブログ更新が停止していたり、訪問が途絶えたブログ等が最近増えた気がします。みんな忙しかったりするのでしょうね。
> ある友人は、学生終えて社会人になったら「忙しくて」更新できなくなった人もいます。何事も続けるって、難しいことですね。
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いまも愛妻に心のトキメキを覚えるハート庵主人・プリティラヴ博士(DPL)が,皆さまに「愛」の御福分けをいたします.愛妻家および愛妻家ファン必読!過去記事の一覧はこっちだよ.
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DPLのプロフィール:愛妻家,甘党男子,散歩家,鉄道青年,活字中毒者,長髪ピンク野郎,英国かぶれ,農学博士,自称経済学者,大学教授(もと経済学部長),馬術部長(残念ながら乗馬経験はありませんが,象にはインドで乗りました)など.主に大阪周辺をチョロチョロしています.

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