ブルーバックスと言えば

ブルーバックスと言えば、良書が多いのですが、ボクがとりわけ良書だと思うのがコレ。

---ここから過去記事再掲---

「ついに講談社のブルーバックスKindle版がぞくぞくと出始めてる!」というhoskw先生のツイートに誘われて、名著の誉れ高い佐藤信『推計学のすすめ:決定と計画の科学』をダウンロードしてしまいました。

もちろん、紙バージョンは持っており、昔読みました。農学系の学部に所属していた前任校時代は、学生にも薦めました(そう言えば、著者の佐藤信氏は農芸化学の分野の人ですね)。恥ずかしながら統計学の教師でしたしね。

書斎の片隅に眠っているはずですが、発掘するのが面倒なので(最近、ちょうど読み返したいと思っていた)、試しにKindle版を購入したという次第。

お値段は紙版と同じ903円。「出版社により設定された価格です」だそうですが、この価格設定何とかならないものか・・・。それに、可変レイアウトではなくて、紙の物をスキャンしただけ(活字も汚い)。自炊レベルの品質。

iPod touchやiPhoneでは事実上読めません(まったく読めないことはないが、一々拡大する必要あり)。「この品質でこの値段はないだろう」というのが正直な感想であります。

推計学のすすめ_convert_20131111144937

まあ、しかし、内容は素晴らしい。天下り式の数式は一切使わずに、統計的仮説検定の考え方が脳に染みわたるように工夫されています。このあたりの芸は、教育で給料をいただいている身としては見習わないといけないなあ。

ときどき、統計学ユーザーの間で「理屈よりも実践」という姿勢が目立ち(統計学の学習で実践から入るのも悪くはありませんが程度問題)、「理解しないまま統計パッケージを機械的に使っているのでは?」と疑わせるような研究報告に接することがありますが、そういう人に本書を薦めたいのであります。

ただ、まだ持っていない方には、Kindle版の品質が悪いので、紙バージョンの購入をお勧めします。新書だから軽いしね。それにしても、本書の出版は1968年です(!)。この間絶え間なく版を重ねているところが本書の実力を示していますね。

ところで、上の写真は同書をiPadで開いて、Nexus7の内蔵カメラで撮影しました。Nexus7の内蔵カメラの初仕事です。カメラの性能は今一つかなあ?まだ人物写真を撮影していないので、今度愛妻を撮ってみよう(研究用だからもちろん試し撮り)。


---再掲ここまで---

物理の本などと比較すると一寸地味かも知れませんが、何度も言いますが良書です。
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コメント

 この2-3年、統計やプログラミングや、果ては神学や、何でもかんでも「最強」を主張する本が以前書店を席巻し、次にデータサイエンティストにIoTに引き継がれて、今は深層学習。まとめて言えるのは現世どころか現在利益とでも言いたいような短期の話ばかりで、人生に関わる良書・名著に探し、出会うことは早々は無いかもしれませんが、逆に読者にそんな熱望(?)があるか、或いは出版社の矜持としてあるか、という事に私は疑念を覚えます。
 当たりも外れもあるし、時間が経ってからでないと判らないかもしれないけれど、知の世界で起点になる何か、を与えられるのではなく得ようとする能力を持つことから必要じゃないか、特に高等教育の中で学生をしているなら…と、自戒も含めて思うところです。
 講談社はAmazonと関わることを決めているようですね。現代新書もブルーバックスも、冊子体を出して半月か1月してからKindle Storeに出す、というのは在庫リスクを下げるのに有効かもしれない、出版社の戦略というか事情があるのでしょう。私はそんな体制が出来上がった後のブルーバックスのKindle版を何冊か読みましたが、本文と図表が別ページにあって見直しが面倒で、向いていないのかな?と思いました。かといって段組みを固定するのはDPL様がおっしゃる通りで読みにくくなるし、作ろうにも技術的に難しい。この辺りは今のところは読者の方で心得て対応するしかないかもしれません。

Re: タイトルなし

電子書籍は便利なのですが、おっしゃるような欠点があります。
図表の見直しは確かに不便で、端末を2台並べて読んだりということもしています(これなら紙で読んだ方が良いのかなあ・・・とも思います)。
パラパラと前後を行ったり来たりしたい場合も紙に軍配が上がりますねえ。

>  講談社はAmazonと関わることを決めているようですね。現代新書もブルーバックスも、冊子体を出して半月か1月してからKindle Storeに出す、というのは在庫リスクを下げるのに有効かもしれない、出版社の戦略というか事情があるのでしょう。私はそんな体制が出来上がった後のブルーバックスのKindle版を何冊か読みましたが、本文と図表が別ページにあって見直しが面倒で、向いていないのかな?と思いました。かといって段組みを固定するのはDPL様がおっしゃる通りで読みにくくなるし、作ろうにも技術的に難しい。この辺りは今のところは読者の方で心得て対応するしかないかもしれません。
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Author:プリティラヴ博士(DPL)
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いまも愛妻に心のトキメキを覚えるハート庵主人・プリティラヴ博士(DPL)が,皆さまに「愛」の御福分けをいたします.愛妻家および愛妻家ファン必読!過去記事の一覧はこっちだよ.
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DPLのプロフィール:愛妻家,甘党男子,散歩家,鉄道青年,活字中毒者,長髪ピンク野郎,英国かぶれ,農学博士,自称経済学者,大学教授(もと経済学部長),馬術部長(残念ながら乗馬経験はありませんが,象にはインドで乗りました)など.主に大阪周辺をチョロチョロしています.

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